デジカメ星空診断にテスト投稿

デジカメで光害の程度を測定しようという試み「デジカメ星空診断」が、現在テスト投稿を受付している(計画停電状況調査との記述もあるが、震災以前から受付はしていたようなので、首都圏以外のデータでも投稿して良いと思う)。

2009年秋に実施された全国一斉の測定キャンペーンは天文雑誌でも案内され、多くの参加者があった。私も「A’s balcony」として加古川市内のデータを投稿した。

この時は時間帯の指定(確か、20時~22時)があったのと、期間が2週間しかなかったので、天候などの事情によって観測地での測定はできず、自宅近所のデータしか得られなかった。それに、この時はSQM-Lの購入前だったので、デジカメとSQM-Lの比較も出来なかった(このデジカメ星空診断に触発されてSQM-Lを購入し、光害測定を行うようになった)。

さて、今回のテスト投稿は特に時間指定も無いようなので、一昨日の晩に行った砥峰高原で撮影を行ってみた。撮影時刻は4月10日の0時半頃。快晴で月もない状況である。

カメラ設定と撮影方法はデジカメ星空診断のサイトに説明されている。2009年と違い、露出は60秒のみの1水準だけで良いので楽だ。説明に従って撮影し、帰宅してからデータをWEBから送信した。結果はすぐに出て、今回は、

21.3(等級/平方秒角)

となった(テスト結果のNo.00004)。

一方、撮影と同時刻にSQM-Lでも測定を行った。10回測定した結果は、

平均 = 21.54、標準偏差 = 0.04 (等級/平方秒角)

となった。デジカメの結果より0.24大きいが、この程度の差なら、なかなか良く一致していると言えるのではないだろうか(デジカメの方のバラツキが不明だが)。

このデジカメデータから結果を出すツール(プログラム)が公開されれば、個人でも精度の良い光害測定が手軽に出来るようになると思う。

なお、今回のテスト送信では、測定場所を経度と緯度で入力して送信するが、それが地図表示で公開されるので注意が必要となる。砥峰高原のような有名観測地なら良いと思うが、仲間内だけの場所とか、防犯上問題になるとか、知られたくないケースは色々あると思う。

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