Lodestar autoguider

これまでオートガイド用のカメラには「NexImage」を使用していたが、ガイドマウントによるガイド星導入の手間を軽減するためと、将来的にはオフアキシスガイドについても考え、より高感度といわれるStarlight xpress社の「Lodestar autoguider」を購入した。

購入したのは、三基光学館による端子接続部分の改造品。

USBはプリンターなどに使われている通常サイズのB型、ガイド端子は6極6芯のモジュラージャックとなっている。

私の赤道儀(ケンコー SE2)のガイドポートに接続するには、6極6芯の「クロス」ケーブルが必要だが、私がiUSB-IOリレーBOX用として所有していたケーブルはストレート結線で、しかも6極6芯のクロスケーブルは入手しにくい。そこで、ストレートのケーブルに「リバースキット(クロス変換アダプタ)」を継ぎ足すことにした。

Lodestar autoguiderの外径は31.7mmアイピースと同じで、アイピースホルダーにどこまでも入っていってしまうため、手元にあったBORGの7317を位置決め用のストッパとして代用した。CCDの位置がかなり先端寄りなので、光路長に余裕が持てると思う。

付属のソフトウェアにはオートガイドソフトも含まれているが、今ひとつ使い方が分かりにくいので、まずは定番の「PHD Guiding」で試してみた。ガイド鏡はケンコーSE102(10cm F5)。赤道儀はケンコーSE2。

カメラは「Starlight Xpress SXV」を選択、マウントは「On-camera」を選択。

これで正常にガイドを行うことが出来た。
パラメータは初期状態のまま調整していないため、やや精度が悪い。
画面上の小さな黒点はダーク減算を行った跡で、元々ここには輝点がある。テスト時には薄雲と光害があり、背景が明るくなってしまってコントラストが良くないが、ガイドは問題なく出来た。

ただ、私としては普段から使い慣れている「iAG」を用いていきたいと思っている。

実は現時点でも、カメラ機能だけならiAGから「ASCOMカメラ」として利用出来る(赤道儀制御は、USB-IOやASCOMなどの従来の方法を用いる必要がある)。

そのためには、カメラドライバとして、こちらのASCOMカメラドライバをインストールする必要がある。

それから、iAGでASCOMカメラを扱うためのプラグイン「iAG CaptureDevice Control Plugin for ASCOM v5 Camera 」もiAGに入れる必要がある。iAGへのプラグインの導入方法はこちら

ASCOMカメラの設定は上(↑)の通りだが、Binning Controlの設定は、初期値が4になっている。これをいくらにすれば良いかということについては、まだ未検証である(とりあえず4のままにしている)。

この設定で、赤道儀制御にはUSB-IOを用い、ガイドを行うことが出来た。

ただ、画面上で認識できる星の数がPHD Guidingに比べてかなり少ない。これに関しては、カメラドライバの特性の違いもあるだろうし、ガイドソフト上での画像処理によるところもあるので、今後詰めていきたい。

なお、PHD Guidingでも上記ASCOMカメラドライバを用いる事が出来る(ASCOM v5)。しかしこれを選択した場合は、「Starlight Xpress SXV」を選択した場合に比べて暗い星が写りにくい。そういう事から考えると、カメラドライバの差も結構有るのではないかと思う。

あと、これまで使用していたNexImageに比べて画素サイズが約1.5倍になることや、ビニングによって、これまでと同じガイド鏡で精度が確保できるのかどうかも気になるが、これは実写で確認するしか無さそうだ。

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