2012/6/6 金星の太陽面通過

6/4の部分月食はベタ曇りで完敗だったが、今日の「金星の太陽面通過」は晴れ間が期待できそう、ということで、休暇を取って自宅で観測することにした。

機材は下記の2セットの鏡筒で、ガイド撮影用のプレートを使い、SE2赤道儀に載せた。

金星の太陽面通過撮影機材
金星の太陽面通過撮影機材
  • (1)FLT98CF + アストロソーラーフィルム + kissX4
  • (2)ミニボーグ60ED + 1.4×テレコンバーターDG + ND400 + ND16 + ND4 + KissX2

(1)はKissX4での動画撮影、(2)は静止画用である。

天気の方だが、朝から曇っていたのが、第1接触直前に急速に晴れてきて、ほぼ快晴となった。

撮影は全てISO100で行った。

7時11分 (第1接触)

7時11分 (第1接触)

機材(2),  1/3000sec
ピクセル等倍切りだし

まだよく分からない

7時18分

7時18分

機材(2), 1/3000sec
ピクセル等倍切りだし

金星の半分ぐらいが太陽面に入った。

7時29分 (第2接触)

7時29分 (第2接触)

機材(2), 1/3000sec
ピクセル等倍切りだし

第2接触。

快晴が続き、撮影は順調に進んだ。
眼視では,ビクセンの日食グラスを使って肉眼で見たが、私の矯正視力不足気味のメガネを通してでも、小さな点がはっきりと分かった。

9時21分

9時21分

機材(2), 1/3000sec
ピクセル等倍切りだし

撮影は順調。
金星は黒点よりも黒い。

9時35分

9時35分

機材(1),  1/1600sec.
50%に縮小、切りだし。

FLT98CF+kissX4の方でも静止画撮影した。
やはりこちらの方が精細感がある。

10時前頃、ベランダ奥側に配置した機材(2)からはヒサシが邪魔になって太陽が見えなくなった。

そこで、FLT98を赤道儀から降ろし、赤緯軸を反転させ、ミニボークのみを出来るだけベランダの柵に近くなるよう、再セットした。

ここまで順調だったが、最小角距離となる10時半直前になって、雲が襲来した。

10時30分 (最小角距離)

10時30分 (最小角距離)

機材(2), 1/3000sec
ピクセル等倍切りだし

雲の隙間から何とか撮影。

この後も雲が断続的に通過するようになってしまった。

更に正午前、南東向きのベランダからついに太陽が見えなくなってしまった。

そこで、ミニボーグを赤道儀から外し、カメラ三脚とNew KDS経緯台を持って屋外に出ることにした。
このようなときに、機動力のあるミニボーグはありがたい。

屋外で、経緯台にて何とか太陽を追いかけ、撮影を継続した。
この時、雲で見失った太陽を再導入するのに、等倍ファインダー「スカイサーファー3」が大変役だった(もちろん減光済み)。

そして、第3接触の時間。薄雲があるが撮影は可能。

13時30分 (第3接触)

13時30分 (第3接触)

機材(2), 1/3000sec
ピクセル等倍切りだし

薄雲で、ちょっとぼやけている。
経緯台による撮影なので、太陽の向きが赤道儀による撮影と合わない。今回は概ね北が上になるよう、ラフに調整した。

13時47分 (第4接触)

13時47分 (第4接触)

機材(2), 1/3000sec
ピクセル等倍切りだし

これにて終了。

後半は雲に悩まされたが、それでも一応全経過を観測することが出来た。

後は時間をかけて、動画や静止画の編集を順次やっていきたい。

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