小惑星2012DA14の撮影は作戦ミス

昨日ロシアに落下した隕石と共に、今朝地球に接近した小惑星2012DA14が話題になっているが、私も少し早起きして撮影をしてみた。

しかしこの為に遠くまで行くのは面倒なので、自宅マンションから撮影することにした。

自宅のベランダは南東向きなので、外の階段の踊り場まで出て、そこで三脚だけの固定撮影とした。

予想は7等級程度とのことだったので、固定撮影でも簡単に写ると思い、大体いつもの通り、タムロンA16ズームを17mm・F4.0にして、ISO800で30sec.の連続撮影で、しし座付近を狙った。

しかしここで計算違いだったのは、小惑星の移動の速さ。日周運動よりもはるかに速く移動してしまうため、通常の7等級の星よりもかなり写りが悪い。もっとISO感度を上げ、露出時間を切り詰めるべきだった。

といっても後の祭りなので、出来るだけの強調処理をしてピクセル等倍のまま切り出すと、なんとか小惑星の軌跡が分かるようになった。

露出30sec.で、3コマを比較明合成にしている(固定撮影なので、3コマ以上になると通常の星の線が長くなりすぎて、分かりにくくなる)。

左下のかすかな線が2012DA14の光跡。

小惑星2012DA14の光跡
小惑星2012DA14の光跡

また、3コマの比較明合成画像×9フレームを、GIFアニメ化した。

小惑星2012DA14の光跡(GIFアニメ)
小惑星2012DA14の光跡(GIFアニメ)

左下から右上に向かって、光跡が移動しているのがなんとか分かる。

非常にかすかな線で、今回の撮影は作戦ミス。
(といっても、遠征や赤道儀設置が面倒と言っている時点でダメなのかもしれない。)

なお、眼視では4cmの双眼鏡で確認しようとしたが、どうしても見つけることが出来なかった(階段が強風で非常に寒く、あまりじっくり見る事が出来なかった)。

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