2013/10/13 アイソン彗星

昨夜は休日でしかも快晴という久しぶりの機会だったが、残念ながら事情があって出撃できず。早起きして自宅ベランダからアイソン彗星を狙ってみた。

アイソン彗星は現在「しし座」のレグルスの3°ほど北にいるが、レグルスと彗星の間には火星がいるので分かりやすい。

明るさは、ステラナビゲータの最新データでは9.4等とのこと。光害地の自宅での撮影は厳しいかと思われたが、ダメ元で撮ってみた。

光害レベルは、南東の高度45°に向けたSQM-L測定値で18.2と、珍しく18等級台に入るという良好な値。気温は17℃。

まずは100mmカメラレンズでの撮影。

20131013-c2012s1-ison-mars
2013/10/13 4:43 C/2012 S1 しし座を通過中のアイソン彗星と火星、レグルスの接近
  • 【環境】2013/10/13 4:43 – 4:54/兵庫県加古川市/気温17℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.2
  • 【光学系】EF100mm F2.8L マクロ USM -> F3.5
  • 【カメラ】EOS Kiss X2(IDAS改)
  • 【架台・ガイド】ビクセン ポラリエ/ノータッチ恒星時追尾
  • 【ソフトウェア】<処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】ISO800, 30sec. x 20コマ
  • 【処理法】:恒星基準で加算平均、2×2ソフトビニング, 600×800を切りだし

撮影には購入したばかりのビクセン「ポラリエ」を使用した。
ベランダからは北極星が見えないので、設置済みのSE2赤道儀の極軸の向きを参考にして、だいたい北に向けただけである(SE2の極軸はそこそこ追い込んである)。そのため、露出は30secと短くして多数コマのコンポジットを行った。

一コマだけでは彗星の存在も分からなかったが、20コマコンポジットして画像処理すると、何とか写っていることが分かった。

次に、FLT98CFによる直焦点撮影。

20131013-c2012s1-ison
2013/10/13 3:52 C/2012 S1 アイソン彗星(しし座を通過中・9.4等)
  • 【環境】2013/10/13 3:52 – 4:49 /兵庫県加古川市/気温17℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.2
  • 【光学系】FLT98CF + フラットナーレデューサー4(約490mm F5)/LPS-P2フィルター使用
  • 【カメラ】EOS 60Da
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/笠井ガイドファインダー60/Lodestar Autoguider
  • 【ソフトウェア】<オートガイド>iAG<撮影>EOS Utility<処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】ISO800, 180sec x 18コマ
  • 【処理法】:RStackerによるダーク減算・フラット補正、Lightroom 4.4による現像、ステライメージ7で彗星核基準加算平均、ステライメージ7、Photoshop CS6で調整、2×2ソフトビニング、640×640を切り出し。

いずれの画像も光害で背景のカブリがひどく、画像処理には苦労した。
どうも今年は都合が悪いとき限って良く晴れているような気がする。

それにしても、アイソン彗星はまだまだ暗い。

久しぶりに薄明の中でも見える大彗星になることを期待しているのだが、どうだろうか。

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