NGC4038-4039(アンテナ銀河)光害地

NGC4038-4039(アンテナ銀河)
アンテナ銀河 からす座の系外銀河 (上)NGC4038(光度10.7等・視直径2.6’)・(下)NGC4039(光度13.0等・視直径3.2’)
  • 【環境】2020/3/21 23:23 – 3/22 1:53/兵庫県明石市/気温11℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.3
  • 【光学系】FLT98CF + フラットナーレデューサー4(f=490mm・F5)/SVBONY CLS + ZWO IR/UVカットフィルター
  • 【カメラ】ASI183MC Pro
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/D=50mm F4ガイド鏡/Lodestar Autoguider
  • 【ソフトウェア】<撮影>APT3.82/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】センサー温度 0℃・ゲイン150・オフセット30・180sec x 36コマ/PHD2によるオートガイド・ディザリングあり
  • 【処理法】
    • ステライメージ8によるダーク減算、フラット補正、デベイヤー
    • FlatAideProによるシェーディング補正
    • DeepSkyStacerによる加算平均(2x drizzle)
    • Photoshop CC、ステライメージ8による調整
    • 3×3ソフトビニング、トリミング

光害地の自宅から撮影した、からす座の系外銀河NGC4038(画像上側)とNGC4039(画像下側)。これらはアンテナ銀河、触角銀河などと呼ばれている。この2つの銀河は衝突で干渉していて、その影響で長い腕がアンテナまたは触覚のように長く伸びており、その名前の由来となっている。

残念ながら光害地の自宅で2時間弱の露出ではアンテナ(触覚)部分は写らず、中心部分のみしか認識できない画像となった。

今回は春先の撮影で透明度が悪く、SQM-L測定値も18.3と冬に比べてかなり悪かったため、淡い部分が写りにくかったのかもしれない。フィルターをナローバンドのQuad BPにして、透明度の良い日にもっと露出時間を長くすると写るかもしれない。

またこれらの銀河は視直径が数分程度と小さいため、センサー画素ピッチが細かいASI183MC Proを用い、DSSでのスタック時に2x Drizzle処理をしている。ただそれではノイズが目立つため、いくつかの処理後にステライメージで3×3ソフトビニングをした。その結果、66.7%縮小相当となっている。2×2ソフトビニングならばピクセル等倍相当になってキリが良かったが、2×2ではノイズが多すぎたため、3×3としており、変則的な処理となった。

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