三裂星雲・干潟星雲・猫の手

三裂星雲・干潟星雲・猫の手
三裂星雲・干潟星雲・猫の手(いて座の散光星雲M8(干潟星雲)付近の領域。)
  • 【環境】2011/7/10 0:59 – /兵庫県神河町・砥峰高原/気温 20℃/光害レベル:SQM-L測定値=20.9
  • 【光学系】ミニボーグ60ED + レデューサー0.85×DG (7885)
  • 【カメラ】EOS Kiss X2(IDAS改造)
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ケンコーD=63mm f=540mmガイド鏡/ガイドカメラ NexImage
  • 【ソフトウェア】<オートガイド>iAG+USB-IO<撮影>-<処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】ISO800, 180sec x 9 + 300sec, x 1コマ
  • 【処理法】:
    • RAP2でダーク減算・フラット処理
    • Lightroom3で現像
    • ステライメージ6,Photoshop CS5 による処理
    • 3×3 ソフトビニング、更に縮小・トリミングなし

「ミニボーグ60ED+レデューサー0.85xDG」のフラット画像をやっと撮影することが出来たので、7月9日の夜に砥峰高原で撮影したM8(干潟星雲)付近の画像を処理した。

今回の撮影時は雲が次々通過する状況だったので、3分の短時間露出で多数コマ撮影し、雲が写り込んでいないコマを選んでコンポジットした(1コマだけ5分露出できた)。

RAP2によるフラット処理も良好なようだし、気温も20℃ぐらいあって元画像のノイズは多いが、Lightroom3の現像時ノイズ低減が良く効いている。

このあたりは散光星雲が薄く広がっているようで、色調がなかなか決められなかった。処理が終わってみて改めて見てみると、まだ赤が強すぎるような気がする。それに、M20や猫の手の青い星雲をもう少し強調しても良かった。

処理の流れは、

1)RAP2でダーク減算とフラット処理
2)Lightroom3で現像
3)ステライメージ6でコンポジット
4)ステライメージ6とPhotoshop CS5で調整
5)Photoshop CS5でリサイズ、JPEG書き出し

となっている。

4については、色調やトーンカーブなどの調整やマスク使用による星雲強調などだが、長く使ってきて慣れているステライメージの方を多く使っている。CS5の方も参考書を見ながらぼちぼち使って行こうとしているが、まだあまり使いこなせていない。

Photoshopのようにレイヤーを重ねて調整いく方式と、ステライメージのようにワークフローで管理していく方式と、どちらが良いんだろうか。私としてはPhotoshop(レイヤー)の方が機能が多くて汎用性が高い分、慣れると色々出来るのではと思うが、天体向けの処理としては(ガイドブックも含めて)ステライメージの方が分かりやすいところもある。

さて、この画像の撮影地である砥峰高原は、南に神戸~姫路の市街地が有り、南天の撮影(観望)には適していない。しかし我が家からは比較的行きやすい距離にあるので、成り行きでいつもここを使っている。

たまには南天がもう少しマシなところにも行った方が良いとは思うが、そうなると東は大阪を超えて奈良・和歌山の方か、兵庫県北部や岡山以西になると思うので、体力的にはちょっとつらい。

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