画像処理

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DNGファイルの中を見てみた

天体写真の画像処理でダーク減算やフラット補正を行う場合、現像前の状態で行う方が良いとされている(現像処理では近隣画素の情報も加味した処理が行われてしまうため)。 そのためのツールが「RAP2」や「RStacker」だが、これらのソフトは、各社のオリジナルRAWファイルに各々対応するのが大変なためか、AdobeのDNGファイルに変換してから処理するようになってきている。 ただ、利用者として不安なのが、DNGファイルの中身がよく分からないこと。オリジナルのRAWデータ同様、ちゃん...
画像処理

Silkypix DSP6体験版によるノイズ低減

画像処理する際に消しにくいノイズとして特に困っているのが、「背景の(大きめの)モヤモヤ」と「縞状のノイズ」。これらはCamera RAWので現像時も、Photoshopのノイズ低減でもなかなか対処しにくかった。 そこで今回、これらのノイズ低減効果が向上したといわれる「Sylkypix DSP6」の30日体験版を試してみることにした。 といっても、現像はCamera RAWで慣れているので、今回は現像からではなく、Camera RAWで現像済みのTIFF画像を取り込んで、ノイズ...
機材

X-E2とEOS 60Daの実写による比較

先日、FUJIFILM X-E2とCanon EOS 60Da、6Dのダークノイズ比較を行い、X-E2がかなりの低ノイズであることが分かった。しかし、実際の星や星雲の写り方などについては、やはり実写して見ないと分からない。 そういうわけで、同じAPS-CであるX-E2と60Daを望遠鏡の直焦点で実写して比較することにした。 共通データは下記の通り。 気温:3℃撮影対象:オリオン大星雲(M42, M43)撮影鏡筒:William Optics FLT98CF + レデューサーフ...
機材

富士フイルム ミラーレス一眼 X-E2のダークノイズ評価

今回、ミラーレス一眼の富士フイルムX-E2を導入した。 レンズは、レンズキットの「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」。 ミラーレスカメラは、軽量で手軽、様々なレンズを付けて試せるなど面白い存在なので、以前から一台欲しいと思いつつも、なかなか買えずにいた。 しかし先日の大河内高原への遠征で、HさんがポラリエにNEXを載せているのを見て、それが結構良い感じにまとまっていたので、背中を押された気がして購入した。そこで同じNEXでなくX-E2にしたのは、高感度耐性がが...
機材

EOS 6Dのダークノイズ評価(2)

昨日の「EOS 6Dのダークノイズ評価(1)」の続きとなる。 昨日は、EOS6D, 60Da, Kiss X2の3機種で、露光レベルが同じの3通りの組み合わせ「ISO800・10分」、「ISO1600・5分」、「ISO3200・2.5分」を試してみて、感度が高い方がノイズが多いことを確認した。つまり、「低感度・長時間露光」の方が良いことになる。 しかし、撮影に費やせる時間が同じとすると、「単位時間あたりに稼げるS/N比」が重要なので、「ISO800・10分」と比較するのは「I...
機材

EOS 6Dのダークノイズ評価(1)

先日、EOS 6Dを購入した。 私が持っている一般用のデジタル一眼は、「EOS Kiss X2(無改造)」だけで、一般撮影にはこれを使っていた。天体専用機は「60Da」と「もう一台のKissX2(IDAS改造)」の2台が有り、60Daの方は一応一般撮影も出来そうであるが、花などカラフルな対象を写すと本来の色が出ないなど、やはり無理がある。 唯一の一般機KissX2(無改造)だが、購入してから5年以上が経過して、最近の機種と比べて機能的にも少し古さが目立ち、そろそろ買い換えの時...
散開星団

M38とIC417再処理

先日処理した「M38とIC417」の画像だが、フラット画像を間違えていたことが判明したので、再処理して差し替えた。 修正後 【環境】2013/2/9 22:42 – /兵庫県多可町/気温 -6℃/光害レベル:SQM-L測定値=20.9【光学系】FLT98CF + フラットナーレデューサー4(約490mm F5)【カメラ】EOS 60Da【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/笠井ガイドファインダー60/Lodestar Autoguider【ソフトウェア】<オートガイド>iAG...
画像処理

Camera Raw 7の色収差除去・フリンジ軽減

先日、PhotoshopをCS6へ、Lightroomを4.1へ、それぞれバージョンアップした。 色々新機能があるようだが、注目するのはCamera Rawによる現像である。特に、カメラレンズの色収差修正機能については、従来からあったフリンジ軽減機能が拡張され、スライダーによって細かく調整できるようになったようなので、早速試してみた。 試行に用いた画像はこちら 20120818perEOS 60DaEF100mm F2.8L マクロ IS USM / F2.8開放ISO160...
星野

ELシートの違いによるフラット画像の差

先日購入したELシートとKissX4で撮影したフラット画像に色ムラがあり、曇天でフラット画像を撮り直した(こちら)。 そのELシートを見てみると、うっすらと色ムラが見えたので、これはELシートが原因である可能性が大きいということで、こちらから新たにELシートを購入し直した。購入したのは高輝度白色タイプのA5版。 左が先日購入して色ムラが有りそうな方(以下、「古い方」)。右が今回購入した高輝度タイプ(以下、「新しい方」)。 Camera RAWの昼光設定で現像したが、どちらも青...
画像処理

RStackerによるEOS Kiss X4の画像処理

私が天体撮影に用いているデジカメはEOS Kiss X2(改造機と無改造機1台ずつ)で、RStacerのテストもKiss X2のファイルでしか行っていなかったが、先日、多可町でA(2)さんのKiss X4を借りて撮影することが出来たので、一連の処理を行ってみた。 撮影対象はふたご座のカストルの足元付近の星野で、散開星団M35やくらげ星雲、モンキーフェイス星雲等がある領域である。 レンズはEF 100mm F2.8L マクロ IS USMを付けてスカイメモRに載せ、F2.8開放...
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