マルチシューティンググラブ

冬の遠征で困るのが手の防寒である。これまで5本指の厚手の手袋を使っていたが、これではカメラの操作や機材の組み立てなど細かい作業が出来ない。しかたなく作業のたびに手袋を外していたが、面倒な上、外した手袋を上着のポケットに出し入れする時に落とすこともあった。

マルチシューティンググラブ
マルチシューティンググラブ 2010年2月購入

それで、指先の出ている手袋を検討していたのだが、ある日デジカメWatchでエツミがこの防寒用手袋「マルチシューティンググラブ」を発売するという記事を読んだ。これは5本指で指先が出ている手袋に、指先カバーが付いているものである。カバーは作業時に指先から外し、手の甲の部分に止めておくことが出来るので、簡単で紛失することがない。なかなか良さそうだと思って、早速購入した。

その後、2月は天候が悪かったりして、しばらく使用の機会がなく、3月になってやっと遠征で試してみる事が出来た。

使ってみた結果だが、まず作業性についてはほぼ問題なかった。この手袋をしたまま、赤道儀の組み立てやカメラの取り付けなどの作業も出来るし、カメラの小さなボタンも押せる。星図のページをめくるのもOK。やりにくいのは、小さくて狭いポケットの奥に手を入れて何かを取り出すことぐらいであった。

サイズはLを購入したが、指先カバーが私にはやや大きめで指先があまる。本体の方は丁度良い感じなのでMでは小さいだろう。カバーの着脱は思った通り効率が良い。手の甲側に折り曲げるだけで固定される。ただし親指は独立しているので、他の4本とは別に着脱しなければならない点がやや面倒である(左手の親指はほとんどカバーをしたままだった)。

それから、地味だが有用なのが、着脱用のループである。これを持って引っ張るだけで手袋を簡単に外すことが出来る。

色は赤と黒があるが、黒だと落としたときなどに目立たないので赤にした。

防寒性については、見ての通り厳寒地用の本格的な防寒手袋ではないが、見た目から受ける印象よりは暖かかった。薄くても比較的保温性の良い素材なのだろう。厚くて動きにくい手袋よりこの程度の方が良いと思った。これまで我慢して素手で機材を操作していた時と比べると格段に暖かい。

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