【機材】タムロン SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD (Model A007)

先日、EOS 6Dを購入したときに、標準レンズとして同時購入した、「タムロン A007」。

フルサイズ対応のF2.8通し標準ズームということで、フィルター径が82mmとなかなか大きい。そして、重量も825gとかなり重い。

EOS 6Dはフルサイズ一眼レフとしては小型軽量だが、それを帳消しにするような大きさと重さである。しかし、普段撮りだけでなく星景・星野等の天文用途も考えると、やはりF4ズームよりもF2.8ズームの方が良い。

選定に際しては、キヤノン純正の「EF24-70mm F2.8L II USM」と迷ったが、純正はA007に比べて価格が倍ほども高い。解像度はやはり純正の方が上のようだが、A007もダメなわけではなく、純正には若干負けるが、十分な解像度がありそうということで、結局A007の方にした。

試写については、11月8日夜の多可町遠征時に行った。ただしこの時は常に薄雲が空を覆っている状況で、クリアでフラットな画像での評価ではない。しかし、周辺減光や星像などのおおよその様子は分かりそうだ。

また、全ての焦点距離とF値を組み合わせると大変なので、基本的によく使う広角端・開放を重視した。

それから、今のレンズは現像段階でのレンズ補正によって画質が結構変わるため、私が主に使っているアドビの現像ソフト「Camera RAW 8.2」での補正の有無での違いもチェックした(純正レンズならカメラ出力JPEGでも補正されるが、タムロンレンズはもちろん補正されない。それが純正の利点の1つでもある)。

まずは、広角端24mm、F2.8開放、現像時補正無しでの中心部と周辺のピクセル等倍画像。

周辺減光はかなり大きいが、星像は、よほど緻密な星野画像を目指すのでなければ許容範囲だと思う。

次は、同じく広角端24mm、F2.8開放だが、Camera Raw8.2のレンズ補正を行った場合である。周辺減光と歪みを補正している。

周辺減光がかなり改善された。左下が明るいのは、過補正ではなく、薄雲がカブっているためであり、適正な明るさに補正されていると思う。

実際、広角レンズのフラット画像を適正に撮影するのはとても難しく、私はあきらめている。そこで、この現像段階での補正が強い味方となる。もちろん完全では無いが、下手なフラット画像を用いるよりは良いのではないだろか。

下の画像は、補正有り・無しの両画像を交互に表示するアニメーションGIFである(縮小有り)。

薄雲があって分かりにくいが、補正の効果が確認できる。

さて、他の焦点距離だが、50mm、70mmの開放時の星像について周辺(右上部)だけをピクセル等倍で比較した。

これを見ると、70mmのF2.8開放では、かなり星像のゆがみが大きいことが分かる。そこで70mmについてはF4.0まで絞ってみたが、これなら良さそうだ。

そういうわけで、大きく重いだけのことはあって、広角端では開放から結構使えそうだ。

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