月面の拡大撮影と、デジカメのセンサークリーニング

先日、月齢8.4の月をFLT98で直焦点撮影した後、ついでにパワーメイト(5倍)を用いての拡大撮影も試してみた。パワーメイトの接眼スリーブ部を外してレンズ部のみを拡大撮影アダプター(SD-1X)に組み込み、KissX2を接続して撮影した。撮影は1コマのみでコンポジットは行っていない。

アペニン山脈~雨の海付近
アペニン山脈~雨の海付近
  • FLT98 / 5倍パワーメイト  拡大撮影
  • Kiss X2, ISO1600, 1/8sec.
  • 25%に縮小・アンシャープマスク処理

*アポロ15号の着陸地点がある。


月面南部
月面南部
  • FLT98 / 5倍パワーメイト  拡大撮影
  • Kiss X2, ISO800, 1/8sec.
  • 25%に縮小・アンシャープマスク処理

低速シャッタースピードで1コマ撮りのためか、元画像はかなりぼやけていたので、強めのシャープ処理をしている。

直焦点写真との比較で、焦点距離はおよそ7.8倍(4820mm)になっていることが分かった。思っていたよりも倍率が高くなってしまったが、拡大レンズとカメラの距離が少し離れ過ぎているのかもしれない。それに拡大レンズが31.7mmサイズのためか、写野中心を外れると像が流れてしまっている。APS-Cサイズの全画面をカバーするのは無理なようだ。デジカメを使う場合は縮小率を下げてトリミングした方が良さそうだ。

もうひとつ明らかになった問題は、デジカメのセンサーのゴミがかなり目立って写り込んでいることだ。数個ならレタッチで修正しようという気になるが、これだけ数多く写るとお手上げである。今回の合成F値はおおよそ50近いので、これまで気づきにくかった細かなゴミが目立つようになったのだろう。今回の撮影中には何回かクリーニング機能を作動させたが、それでも取り切れないゴミがあるのだと思う。カメラを買ってからブロアーで吹き飛ばす以外の本格的な清掃はしていないので仕方ない。


そこで昨日、大阪に用事で出かけたついでにキヤノンの「サービスセンター梅田」にKissX2のセンサークリーニングをしてもらいに行ってきた。

ここはJRの大阪・桜橋口から地下街を通って割と近くの便利な場所で、サービスセンターの他にギャラリーやショールームもある。実は仕事の関係でサービスセンターの入っているビルには何回か行ったことがあり、「地下にキヤノンのサービスセンターがあるなー」とは思っていたが、実際に入ったことはこれまで無かった。ここは土曜日でも営業しているのがありがたい。

さて、サービスセンターに入ってまず整理券発行機で整理券をとって順番を待ったが、それほど混んでいなかったので5分ほどで順番が回ってきた。センサークリーニングについては保証期間は無料だが、それを過ぎると税込み1050円だそうだ。ファームウェアも古いままだったのでそのバージョンアップも勧められ、それも含めて45分後に来て下さいとのこと。その間他の用事を済ませ、受け取りに行って終了。

その結果はまだ未確認なので、また次の拡大撮影の機会にでも確かめてみたい。

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