ここ最近はカメラ機材の入れ替えが多く、結果としてEOS系の機材が減り、富士Xマウントのレンズが増えた。
そのうちの1つ、XF56mm F1.2 Rの星像実写テストを行った。
このレンズはAPS-CのXマウントレンズなので、フルサイズ換算で85mm相当の中望遠レンズとなる。先日テストした借り物のニッコール50mm F1.4に近い仕様だが、こちらは先月発売されたばかりの最新のレンズになる。
本来なら観測地で本格的に撮影したかったが、どうも晴天に恵まれず、とりあえず自宅ベランダからの撮影となった。そのため光害によるカブリがひどく、星があまり写っていない。その代わり、周辺減光は分かりやすい。
カメラはX-E2でISO感度は1600、F1.2~F4まで、露出時間を下記の通りに変えて撮影した。
- F1.2: 1.3 sec
- F1.4: 2.0 sec.
- F2.0: 4.0 sec.
- F2.8: 8.0 sec.
- F4.0: 15 sec.
まずは、jpeg出力をトリミング無しで全体を縮小し、周辺減光の様子を確認した。
F1.2が特に周辺減光が大きいのは予想通り。F2.0位までは四隅の減光が目立つ。これはフラット補正すると星像に悪影響がありそうな感じ。F2.8位からはまずまず良いと思う。
次に、中心付近と左上端付近のピクセル等倍での比較
F1.4までは周辺部での非点収差が大きい。F2.0では中心部は問題無いが、周辺部はやや色にじみが残る。F2.8~F4.0でも完全な点にはならないが、ピクセル等倍でこれなら許容できるレベル。
このように、少なくともF2.0までは絞った方が良さそうだ。キッチリした星野を撮るならF2.8まで絞るべきだが、それでは折角の大口径レンズを使う旨みがないので、F2.0位にしておいて、フラット補正しきれない周辺部をトリミングで切り落とす使い方が面白そうだ。
残念ながら今からは月が太くなってくるので、星野撮影できるのはもう少し先になりそうだ。
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