2009/1/24 ルーリン彗星

今朝、目が覚めると午前5時半。ベランダに出て外を見ると快晴で、さそり座のアンタレスが正面に見えた。

ルーリン彗星(C/2007 N3)が見えるのではないかと思い、ステラナビゲータで位置を確認した。今日はてんびん座の下の方、さそり座の三つ星の上側で、予想光度5.6等のようだ。さっそく双眼鏡(アルティマ8X42)をベランダに持ち出して探してみたが、見えない。自宅は光害のために双眼鏡ではM4(5.9等)も見えない環境であるので、これは仕方ない。既に薄明開始時刻で望遠鏡を出している時間がないため、カメラ三脚を立ててKissX2を載せ、固定撮影をした。レンズは先日の多可町への遠征時に使用したEF50mmF1.8IIが付いたままである。

ルーリン彗星(C/2007 N3)・2009/1/24 5:42・てんびん座を通過中・光度6.9等
ルーリン彗星(C/2007 N3)・2009/1/24 5:42・てんびん座を通過中・光度6.9等

縦位置でさそり座の頭部が画面下半分ぐらいになるようにして固定撮影したが、位置が確認出来る程度には写るようだ。

絞りをF2.8にしてシャッタースピードとISO感度を変えて数枚撮影したが、星の流れが目立たず、彗星の写りが一番良かったのが、ISO800、15秒であった。

光害のカブリがひどいのでステライメージで補正したが、光害地での固定撮影ではまだ緑色の点のようにしか写らず、まるで天王星のようである。大晦日にED100Sf直焦点で撮影したときは彗星らしく広がりを持った様子が撮影できたので、やはり望遠鏡か望遠レンズでのガイド撮影が必要なようだ。


この彗星は、これから2月にかけて光度も上がり、見える時間も早くなっていくので、もう少し見易くなっていくと思う。

なお、この写真では何故かアンタレスが赤くないので、一見してさそり座とは分かりにくい。おそらく明るすぎて飽和してしまっているのだろうが、補正前の画像を見ても白く写ってしまっている。やはりこの手の写真にはソフトフィルタの併用が良いのかもしれない。


月齢27.4
月齢27.4

その後すぐに夜が明けたが、朝焼けの中に細い月がきれいに見えた。

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