木星と天王星の撮影

これまで天王星と海王星については拡大撮影をしたことがなかったので、それらの惑星の撮影を試してみることにした。撮影に用いた鏡筒はFLT98(D=98mm,f=618mm)で、拡大には5倍パワーメイトを用いた。撮影日は9月1日の22時頃である。

まず天王星についてNexImageでの動画撮影を試みたが、シャッタースピードを最も遅い1/5にしてもノイズの中に何とか確認できる程度にしか写らなかったので断念した。もちろん海王星は全く写らなかった。

そこで、カメラをKissX2に替え、同じく5倍パワーメイトによる拡大撮影を行った。ピントは木星で合わせ、自動導入で天王星を導入した。しかしライブビューでは全く見えず、カメラのファインダーでも見えなかったので、撮影しながら位置を微調整した。感度はISO1600、露出は1秒に設定し、10コマ程度撮影した。

なお、比較のために木星も10コマ程度撮影しておいた。また海王星の方は時間がなかったので、あきらめた。

撮影した画像はステライメージでコンポジットした。

木星と天王星(Kiss X2)
木星と天王星(Kiss X2)

これ(↑)が出来上がった画像だが、やはり天王星はかなり小さい(視直径は木星が48秒で、天王星が3.7秒)。デジタル一眼での撮影なので、動画撮影のように何百枚というコンポジット枚数が稼げず、品質は動画コンポジットに負けてしまう。天王星も緑っぽくてやや面積のある点のようにしか写らず、あまり面白味がない。

NexImage
NexImage

こちら(↑)は同じ日にNexImageで撮影して1838フレームコンポジットした木星。光量のある木星はやはり動画の方が良いようだ。ただしこの日はシーイングがかなり悪く、木星外縁部だけでなく模様の方までユラユラして静止しない状態だったので、動画からの画像もあまり良い品質ではない。

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