2020/9/27の木星。
8月から9月に入ったタイミングで途端にシーイングが悪くなったように思う。この日も並以下のシーイングで、眼脂でも木星の縁がユラユラしてピントも合わせにくかった。しかし撮影して処理すると、それなりに模様が見えてくるので、とりあえず「晴れていたら撮る」のが良いのかもしれない。
その翌日28日は空全体に薄雲がかかっていたが、大赤斑が正面に見えるチャンスが今シーズンではもうあまりないと思われるため、雲が薄くなるタイミングで撮影した。
透明度が悪く露出不足気味だが、これもそれなりに写ってくれた。
なお、北半球(左上)の黒い線は、衛星(イオ)の影がDe-rotationの影響で長く伸びたもの。
最近はノイズ低減にPhotoshopのプラグイン形式でNik CollectionのDefine2とTopaz DeNoise AIを使い分けているが、DeNoise AIのほうは強く効かせ過ぎると塗り絵のようになってしまうので、そのさじ加減が難しい。上の画像は後から見るとちょっと強すぎのように思う。
今年の木星は衝前後の良い時期を長梅雨に邪魔され、元々高度が低く見えている時間が短いのもあって、あまり撮影できなかった。
来年は衝が8月20日なので、その前後が太平洋高気圧に覆われてシーイングが安定していると期待できる。南中高度もこれから2026年頃までは毎年高くなっていくが、衝の時期が秋から冬へ向かってずれていくので、今度はシーイングが悪くなっていきそう。
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