2024年の6月、出雲市へ旅行に行った。主な目的は「新型やくも」に乗ること。そして「一畑電車」で出雲大社へ参拝することで鉄分補給がメインだった。これは以下のブログの記事にしている。
旅行1日目に273系新型やくもに3回乗って堪能し、一畑電車にも乗った。そして2日目の午前に少し空き時間が出来たので、出雲市駅近辺で何か天文分野の施設があれば行ってみようかと探してみたところ、「出雲科学館」という施設があることが分かり、早速行ってみることにした。
アクセスとしては一畑電車の「出雲科学館パークタウン前駅」から徒歩5分と近いようだ。しかし何しろ、一畑電車は一時間に一本しかなく、かなり待たなければならない。JR出雲市駅前からも歩いて10分弱(700m)なので歩いた方が早い。という訳で歩いて行った。
特に迷うことも無く到着。
なんと、入場無料。
展示内容は、科学教育に関する体験的な展示が多く、おもに子供向けのもの。
いつも旅先で時間が出来れば当地のプラネタリウムを見に行くので、今回もここにプラネタリウムあるのか、とりあえず探してみた。
プラネタリウムはあるようだ。しかし・・・。
各回、25人!?
直径「4m」のドーム!?
実は「ミニプラネタリウム」だった。これも無料。これは25人だとかなり詰め詰めでは。昔なつかしい学園祭(文化祭)的な雰囲気がある。しかしドームはボルトで組み立てるしっかりした物で、投影機もコニカミノルタの業務用。
RSA COSMOSはデジタルプラネタリウムのメーカーで、どうやら2019年にコニカミノルタが買収したようだ(こちら参照)。
「Media Globe Σ」はコニカミノルタのデジタル投影機。ドームの大きさに合わせて色々なモデルがあるが、おそらくその最小版。
このあたり、学園祭とは一線を画している。
ただ、この部屋には理科の学習教材が色々置かれていて、理科室のようになっている。
理科室は好きだったので、このような感じはなつかしくてちょっと楽しい。
プラネタリウムの内容については、もちろん撮影不可。ミニプラネタリウムだが業務用機材なので、収録済みの番組が自動で投影される。係の人の生解説が入るわけではなく、全て収録番組の投影となる。その内容は小さくともコニカミノルタプラネタリウムだけあって、見る人を引き付ける内容だった。子供向けなので子供の集中力を考えてか、投影時間は12分~27分(番組により異なる)と短め。名古屋市科学館の大ドーム(直径35m)でみる映像は圧倒的で素晴らしいし、今回のような学園祭的な雰囲気の小ドーム(直径4m)で楽しむのも味わい深い。
その他、科学館の展示も少し見て回った。
1Fのメイン通路は広々とした感じ。展示物を子供が見やすいように台が用意されている。
宇宙関連の展示はコンパクトに。
展示は体験型が多め。子供たちは楽しそう。
中でも定番は、やはりブラックホールの模型。
動画でも撮影。
子供の頃から明石の天文科学館に行けばいつも見ていたし、大人になっても何故か見入ってしまう。
ウェーブマシンは見た目そのまま。波が伝わっていく様子を観察することが出来る。
やまびこパイプも、吹き抜けを利用した大きな展示。パイプの前で手をたたいたりして音を出すと、パイプの向こう側で音が反射して帰ってくるが、パイプの長さで帰ってくる時間が違うことを体験できる。
工作や実験系のイベントが数多く実施されている。この日も多くの子供たちが実験系の教室に参加していた。そして、天体望遠鏡を用いた星空観察会も行われているようだ。それから「子ども天文クラブ」という活動もやっていて、7か月ぐらいかけてじっくりと天文を学ぶことが出来るようだ。
島根半島は、改めて見るととても不思議な構造をしている。今回はあまり時間が無く、海沿い方面などの興味深い所にも行けなかった。また改めて来てみたい。
エントランスホールは広々としている。入場無料なのでチケット売り場やゲートなども無く、のんびりした感じ。
ここは訪問直前まで存在を知らなかったが、体験型の展示やイベントが多く、工作や実験好きの子供は楽しいと思う。無料なので近場の子供たちはいつでも来て楽しめる手軽さがある。ミニプラネタリウムも規模的に一見学園祭的ではあるが、内容はコニカミノルタの業務用の本格的なもので侮れない。
天文関連では、星空観察会や、子ども天文クラブなどの活動も行われており、なかなか充実している。
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