2008/11/01 砥峰高原

昨夜は「晴れ」との予報であったので、私(A(1))と、A(2)さん、“りんしゃん”さんの3人でいつものように砥峰高原まで出かけた。21時頃到着して車外に出ると満天の星空が広がり、天の川もよく見えた。これまで何度も来ているが完全な快晴には恵まれなかったので、期待できるスタートである。早速ポルタ+SE120を組み立てて観望の用意、さらにスカイメモを組み立てて撮影の用意を行った。

まずはスカイメモの極軸を手早く合わせ、200mmレンズで撮影を開始した。対象は北アメリカ星雲(NGC7000)である。これは夏に撮り損ねており、もうそろそろ撮っておかないとまた来年になってしまう。

そして露出の間に、傍らに置いたポルタ+SE120(+LPS-P2+ハイペリオンズーム)で、これまでどうしても見る事の出来なかったM74の観測に再チャレンジした。「星雲星団ウォッチング(浅田英夫著/地人書館)」を見ながらファインダーで星の配列をたどってM74を探していくのであるが、同時進行の撮影の方がタイマーコントローラーではなく普通のリモートケーブルのため、時間を計りながらシャッターを閉じる必要がある。それでも銀塩時代なら10分単位の間隔があり余裕であったが、今は数分の露出であるので、目の回るような忙しさである。そうやってポルタとスカイメモを行き来したが、ついに今回はM74を観測することが出来た。前回は同じ場所、同じ機材で見えなかったので、やはり空の状態が良いのであろう。「そらし目」をしなくても十分見えるが、かなり淡い天体である。小口径では存在を確認するだけで、見て楽しめるというものではない。

一方、A(2)さんは寝袋に入って寝っ転がり、ウォークマンで音楽を聴きながら双眼鏡でゆったり天の川を流しているようである。星空の楽しみ方は様々である。

さて、撮影の方は北アメリカ星雲を複数枚撮影して「次に網状星雲」と思った矢先、西の方から薄雲が湧いてきた。仕方がないので東側のM45(すばる)の撮影に切り替えたが、そうしているうちにもどんどんと薄雲が広がり、ついに全天薄雲り状態となってしまった。とりあえず2等星ぐらいは見えるが、これでは光害地の自宅近辺と同じである。

それからしばらくは、雲の薄いところから明るめの星団を観望したり、雲を通した星野写真を撮りながら再び晴れるのを待ったが、日付が変わってもついに晴れず、やむなく撤収となった。山を下りてみたが平野部でも曇っていたので、帰宅となった。とりあえず撮影した分の画像処理は、これからぼちぼちやっていこうと思う。

オリオン座・おうし座
オリオン座・おうし座
砥峰高原
砥峰高原(2008/11/1)

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