- 【環境】2024/5/3 20:10 ~ 21:12 / 兵庫県明石市/気温 20℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.1
- 【光学系】R200SS + エクステンダーPH(1120mm F5.6)/ Comet BPフィルター
- 【カメラ】ASI294MC Pro
- 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ガイド鏡:ミニボーグ50+クローズアップレンズNo.2/ガイドカメラ:ASI178MM
- 【ソフトウェア】<撮影>N.I.N.A 3.0/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
- 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30・120sec x 32コマ(合計64分)/PHD2によるオートガイド
- 【処理法】
- 前処理(リニア):PixInsight: WBPP, ABE, DBE, PCC, BlurXTerminator, NoiseXTerminator
- 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop
- 彗星核基準加算平均合成、ピクセル等倍・対象付近を切り出し
2024/5/3の日没後に光害地の自宅から撮影した、C/2023 A3 紫金山・アトラス彗星(Tsuchinshan-ATLAS)。
この彗星の見頃は今年の秋、9月下旬から11月ごろになり、現在はまだ10等級ぐらいということで注目していなかった。しかし最近になってぼちぼちWEBに画像が出てくるようになってきて、それらを見ると既に短い尾が見えてきているようなので、私もとりあえず撮影してみることにした。彗星は今おとめ座の真ん中あたり、春の大三角内のやや下側に居る(下図参照)。
場所としては天の赤道付近でほぼ一晩中見えているので、撮影しやすい。今回は薄明中の20時過ぎから60分程度で撮影したコマを彗星核基準で合成した。その結果、小さいながらはっきりとした短い尾が確認できた。ちょっと曲がっていて、まるで「マンガで描かれるヒトダマ」のように見えて面白い。ただし小さくて暗いのでピクセル等倍で切り出すとノイズが目立つ画像となった。
紫金山・アトラス彗星はこれから天の赤道に沿って西へ移動し、6月半ばからはしし座に入る。日没時の高度は徐々に下がり見えにくくなり、7月下旬にはほとんど見えなくなる。この間は梅雨の期間に重なっているので、見える機会は少ないのではないかと思う。その後、9月末頃に明け方の東の空に一瞬だけ見え、10月半ばからは再び夕方の西空に見える。
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