- 【環境】2009/9/16 0:16 – /兵庫県加古川市/気温不明/光害レベル:SQM-L測定値=17.8
- 【光学系】William Optics FLT 98 Triplet APO(D=98mm f=618mm)+
- ケンコーACクローズアップレンズNo.2/LPS-P2フィルター使用
- 【カメラ】EOS Kiss X2(無改造)
- 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀
- 【ソフトウェア】<オートガイド>iAG(α版)<撮影> – <処理>(下記の通り)
- 【撮影法】ISO800/300sec x 13
- 【処理法】:ステライメージ6,Photoshop Elements5による処理、3×3ソフトビニング後、トリミング
一昨日の夜、光害地である自宅からFLT98の直焦点でM45を撮影した。FLT98は周辺星像に難があるので、M45のように画面内で広い面積を占める天体の場合はフラットナーが必要だが、今回はクローズアップレンズによる簡易フラットナーを用いた(これの詳細はこちら)。また、光害低減のためにLPS-P2を併用した。
赤道儀はケンコーSE2、ガイド鏡はミニボーグ60ED、ガイドカメラはロジクールS7500改、オートガイドには友人が開発中のオードガイドソフト「iAG(α版)」を用いた。
カメラは無改造KissX2で、ISO800にて5分露出を複数枚撮影していったが、9月中旬で気温もまだ高く、ノイズはかなり多め。また光害によるカブリとLPS-P2による色むらで、元画像はかなり悪い状態であった。
星雲を出そうとしてレベル調整をすると、下のようなひどい状態になる。夏場はほんとに冷却カメラが欲しい。
このような画像に対してダーク減算、フラット処理、複数枚コンポジットを行い、更にデジタル現像やノイズ低減等を行っていくと、そこそこ見られる画像になる。とりあえず輝星の周りの青い星雲は浮かび上がらせる事が出来た。本当はもっと広い範囲に星雲が淡く広がっているはずだが、さすがにそこまでは出せなかった。それから、かなり強めの処理をした為か、恒星の色がほとんど消えてしまったのが残念だ。
なお、フラット処理を行っても画面周辺部の色むらは補正できなかったので、トリミングをしている。
コメント