PHD GuidingとiAGの実写テスト

先日からiAGのASCOM対応に伴うテストを行っていたが、月があったり雲が多かったりして実写は出来ていなかった。しかし昨夜、ようやく撮影が出来るぐらい晴れたので、PHD Guidingも合わせて試写を行った。

空の状態:SQM測定値=17.6~17.8程度

撮影環境は下記の通り

  • 赤道儀:ケンコースカイエクスプローラー2
  • 撮影鏡:William Optics FLT98CF (D=98mm f=618mm)
  • クローズアップレンズAC2による簡易レデューサー
  • LPS-P2フィルター
  • カメラ:EOS KissX2 ISO400
  • ガイド鏡:ケンコーSE102 (D=102mm, F=500mm)
  • ガイドカメラ:NexImage
  • パソコン:DELL XPS M1330(Core2Duo T8100 2.1GHz) Windows Vista Home Premium
  • USB-シリアル変換ケーブル:Arvel SRC06USB

(↑)まずPHD Guidingだが、EQASCOMドライバを用い、先日の導入時と同じ手順でキャリブレーションからガイドまで簡単に行うことができた(ただし、望遠鏡接続時に恒星時運転が停止してしまうので、ドライバのコントロール画面で★ボタンを押して再度恒星時運転させる必要有り)。パラメータはRA Aggressivenessを80にしただけ。60まで減らしたらグラフ上での変動が大きくなったので、80に戻した。

(↑)5分露出の結果(画像中央部をピクセル等倍切り出し)。
わずかに流れているが、もっとパラメータを詰める必要があるか、または撮影開始直後なので各所のたわみ等の影響が残っているのかもしれない。ただ今回はiAGのテストが主目的なのでPHDは動作確認のみとした。

なお、PHDとステラナビゲータによる望遠鏡制御が併用できるかどうか確認するため、PHDのガイドをストップした状態でステラナビゲータ(Ver7)を起動し、望遠鏡接続を試みたが、COMポートが使用中とのメッセージが出て接続できなかった。そこでPHDを一旦終了させると、ステラナビゲータから接続と星図による導入が出来るようになった。両方のソフトを一度に接続状態には出来ないようだ(他の星図ソフトではPHD Guidingと併用できるものもあるかもしれない)。


(↑)次にiAGだが、こちらは起動時にエラーメッセージが出たり、Track RateがNo trackingになる等の不具合はあるが、キャリブレーションとガイド自体は問題なく出来た(ガイドのモードはPulseGuidingとした)。

(↑)5分露出の結果(ピクセル等倍切り出し)だが、正常にガイド出来ているようだ。

iAGのASCOM対応については、接続相手の赤道儀(ドライバ)の対応状況によって調整すべき点が多く、かなり苦労しているようだ。そのあたりの詳細はiAGの開発日記で述べられている。

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