- 【環境】2022/5/25 0:31 – 3:15 / 兵庫県明石市/気温 22℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.7
- 【光学系】R200SS + エクステンダーPH(1120mm F5.6)/ Comet BPフィルター
- 【カメラ】ASI294MC Pro
- 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ガイド鏡:ミニボーグ50+クローズアップレンズNo.2/ガイドカメラ:ASI178MM
- 【ソフトウェア】<撮影>N.I.N.A 1.10 HF3/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
- 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30・180sec x 51コマ(合計153分)/PHD2によるオートガイド・ディザリングあり
- 【処理法】
- 前処理(リニア):PixInsight – WBPP, ABE, DBE, PCC
- 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop
- 2×2ソフトビニング・トリミング有り
光害地の自宅から撮影した、りゅう座の系外銀河NGC5907。
長径が12.3分角ある大きなエッジオン銀河で光害地でも撮影しやすそうに思えるが、赤緯が+56°程度とかなり高く、南西向きのバルコニーからは捉えにい。そのため撮影できる期間も限られており、これまで撮影できていなかった。この銀河の位置は下図の通り。
NGC5907はりゅう座に位置しており、赤緯はおおぐま座のM101(回転花火銀河)と同程度になる。M101も大型で(淡いものの)撮影しやすい銀河と思うが、このような高緯度にあるために自宅からは撮影できていない。
これを撮影したのは2022/5/24-25だが、ちょうどこのNGC5907からM101付近を撮影できるタイミングとなっていた。昨年秋に銀河砲としてR200SS+エクステンダーPHを導入してから可能な限り系外銀河を優先して撮影してきているので、系外銀河を撮影するのは決定として、同じように自宅からの撮影機会が少ない大型の系外銀河M101とどちらにするか迷った。
結局、M101は大きいが淡いし、遠征地での撮影は行っているので、これまで全く撮影したことがなかったNGC5907に決めた。
今気がついたが、遠征時も含めて、りゅう座の星雲星団・銀河を撮影したのは初めてかもしれない(星景・星座としてのりゅう座の撮影は有り)。有名な惑星状星雲「キャッツアイ星雲」があるが、赤緯が+66°のため自宅からは撮影できないし、遠征用のコンパクト機材では撮影対象にならない。あと自宅からなんとか撮影できそうで面白そうなのは、系外銀河の「NGC5981/5982/5985」の集団ぐらい。だがこれも赤緯が+59°なのでかなり厳しそう。
なお、系外銀河の撮影には最近ずっとComet BPを使っている。対光害性能ではQua BPに劣るが、青色がよく出る。
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