Sh2 279(NGC1977)「ランニングマン星雲」

Sh2 279 ランニングマン星雲
Sh2 279 「ランニングマン星雲」(オリオン座の散光星雲・視直径20′ x 30’)
  • 【環境】
    • 2022/11/26 22:30 ~ 11/27 02:04 / 兵庫県明石市/気温 14℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.4
    • 2022/12/02 22:57 ~ 12/03 03:03 / 兵庫県明石市/気温 4℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.4(月齢9の月明あり)
  • 【光学系】R200SS + エクステンダーPH(1120mm F5.6)/ Quad BPフィルター
  • 【カメラ】ASI294MC Pro
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ガイド鏡:ミニボーグ50+クローズアップレンズNo.2/ガイドカメラ:ASI178MM
  • 【ソフトウェア】<撮影>N.I.N.A 2.1/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30・180sec x 124コマ(合計372分)/PHD2によるオートガイド・ディザリングあり
  • 【処理法】
    • 前処理(リニア):PixInsight: WBPP, ABE, DBE, PCC, BXT
    • 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop
    • 2×2ソフトビニング・トリミング有り

光害地の自宅から撮影したオリオン座の散光星雲「ランニングマン星雲」。

番号についてはWEB検索をしてみると、NGC1977としているところと、Sh2-279としているところに分かれているようだ。いずれにしても番号より「ランニングマン」の名前の方が分かってもらいやすい。

この名前の由来は見てすぐにわかるとおり、走っている人を横から見た形に似ているため。それもただ走っているのではなく、腕を大きく振ってハードルを飛び越えているような派手な走り方である。

場所は有名なM42オリオン大星雲のすぐ上(北)で、縦構図でオリオン大星雲と共に写される場合が多い(下の画像参照)。色がオリオン大星雲よりも青色寄りなので、その対比が美しい。

オリオン大星雲(M42)とランニングマン星雲

(上のオリオン大星雲の画像についてはこちらの記事参照)。

今回の画像は、R200SS+エクステンダーでランニングマン星雲の部分だけをクローズアップして撮影したものになる。一部月明下での撮影となったが、星雲が明るくQuad BPフィルターの効果もあって、ほとんど影響は無かったようだ。

ただ、Quad BPフィルターは青色が出にくい特性のため、青が弱い。星雲が明るいので、Comet BPにした方が良かったかもしれない。

この辺りは散光星雲がウネウネと分布しているが、オリオン大星雲に近く全体的に明るめなので、光害地でも比較的周辺部まで写しやすい。また、散光星雲をさえぎる暗黒星雲もモクモクと雲のように湧き上がっており、立体感がある。

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