M16 わし星雲(へび座の散開星団+散光星雲)

20190502 M16
M16 “わし星雲”(へび座の散開星団+散光星雲)光度6.0等 視直径35′ x 28’ 
  • 【環境】2019/5/4 1:16 – 3:08/兵庫県明石市/気温 16℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.5
  • 【光学系】FLT98CF + フラットナーレデューサー4(約490mm F5)/サイトロンQuad BPフィルター
  • 【カメラ】ASI294MC Pro
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/笠井ガイドファインダー60/Lodestar Autoguider
  • 【ソフトウェア】<撮影>APT/<処理>ステライメージ、DeppSkyStacker、FlatAide Pro、Photoshop CC
  • 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン300・180sec x34コマ/APTとPHD2連携によるディザリング
  • 【処理法】:3×3ソフトビニング後、周辺部をトリミング

光害地の自宅で撮影した、へび座の散光星雲。

光害地である自宅でも、冬の間はQuad BPフィルターを用いて散光星雲をそこそこ写すことが出来た。特にM42(オリオン大星雲)のように明るめの星雲は、遠征地に遜色ない結果が得られた(ただし、色彩感には乏しくなってしまう)。

さてそろそろ夏の天の川が見えるようになってきたが、いて座~わし座付近の散光星雲は高度が低く、しかも春夏の透明度の悪い空での撮影となる。

そこでまず、その中でも一番高度が高くなるM16の撮影で様子を見ることにした。なお、気温の上昇については冷却カメラなので問題ないが、外気温との差が大きくなりすぎるため設定温度は0℃にとどめた。

その結果、まずまず良好な写りになることが分かった。さすがに淡いところまでは写らす、相変わらず青色が出ないが、以前遠征地でEOS Kiss X2を用いて写した画像よりも良い感じ(これは画像処理ソフトの進歩に依るところが大きい)。

この大型連休は昼晴れても夜曇ることが多く、2回の遠征はほぼ敗北。3回目は中止。そして自宅で待機したこの5/3の夜は晴れていたようで、なんとも悔しい結果となった。それでもこうして光害地の自宅でもある程度撮影できる環境になってきたのが救いではあるし、光害地でどれだけ撮れるか撮影機材と画像処理を追究するのもそれはそれで面白くはある。しかしやはり遠征地で撮影できるに越したことは無い。

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