M42(オリオン大星雲) ED100Sf 直焦点

M42 オリオン大星雲(ED100Sf直焦点)
M42 オリオン大星雲(オリオン座の散光星雲・光度4.0等・視直径85′ x 60’)
  • 【環境】2008/12/30 21:52 – /兵庫県加古川市/気温不明/光害レベル:SQM-L測定値=17.8
  • 【光学系】VIXEN ED100Sf(D=100mm f=900mm) 直焦点/LPS-P2フィルタ使用
  • 【カメラ】EOS Kiss X2(無改造)
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀
  • 【ソフトウェア】<オートガイド>ガイドウォーク<撮影> – <処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】ISO800/300sec. x4, 60sec. x4
  • 【処理法】:ステライメージ6,Photoshop Elements5による処理、トリミング無し

昨年(2008年)12月30日、光害地である自宅からED100Sf(10cm F9 EDアポ)にて直焦点撮影を行った。赤道儀はケンコーSE2で、ガイド鏡にはケンコーSE102、ガイド用カメラとしてNexImageを付け、ガイドウォークにてオートガイドを行った。撮影用カメラは無改造Kiss X2で、光害低減フィルター「LPS-P2」も併用した(こちらと同じ機材である)。

このM42(オリオン大星雲)は散光星雲としてはかなり明るく、光害地でも割ときれいに写ってくれる。ただし、中心部と周辺部の輝度差が大きいため、露出と画像処理は結構難しい。

これまで、M42は「200mm/F2.8 (カメラレンズ)」、「500mm/ F5 (SE102)」で撮影してきたが、今回は900mmという長めの焦点距離である。しかも口径は10cmなのでF9と暗く、あまり写真向けの鏡筒ではない。ただ、光害地では明るい鏡筒を使うとすぐにカブってしまうので、同じ口径ならある程度F値が大きめ(焦点距離が長め)のほうが、対象の微細構造がより分かりやすくなって良いのかもしれない。同じ10cmでも、前回のSE102(500mm)より今回の方が細かなところまで写っていると思う。

ガイドについては、オートガイドは問題なく機能していたと思うが、ピクセル等倍で見ると流れが目立つコマが結構あった。成功率は6割~7割程度である。これには様々な原因があると思うが、やはり鏡筒が長くてブレやすい事が大きいのではないかと思う。


オリジナルの画像の内の1枚(300sec.露出)のJPEG記録分を縮小
オリジナルの画像の内の1枚(300sec.露出)のJPEG記録分を縮小

こちら(↑)はオリジナルの画像の内の1枚(300sec.露出)のJPEG記録分を縮小したものである。LPS-P2を用いているとはいえ、星雲の淡い部分は光害に溶け込んでしまっている。これを出そうとすると精密なフラット処理が必要になるが、今回はそこまでは出来なかった。。

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