日食観測の準備

7月22日は日本国内で46年ぶりに皆既日食が見られる。皆既日食帯はトカラ列島や奄美大島などだが、部分日食は全国各地で観測出来る(今回の日食の詳細は、国立天文台のWEBサイトで詳しく解説されている)。

私は残念ながら皆既日食帯まで遠征する予定はないが、自宅近辺で部分日食を観測する予定にしている(ベランダでは最大高度約74°まで高くなる太陽を見るのはかなり難しい)。そこで今日は部分日食の撮影と眼視機材の準備を行った。

まず撮影だが、いつも車に積みっぱなしにしているポルタ経緯台とケンコーSE120(12cm屈折)を使うことにした。減光フィルターは以前から購入しておいたバーダープラネタリウム社の「アストロソーラーフィルター(A4サイズ・眼視用)」である。これはボール紙等でセルを自作して望遠鏡の対物レンズ前側に装着することが推奨されているが、私はSE120の対物キャップに付いている太陽観測用の絞り穴を利用することにした。

フィルターを絞り穴の大きさより少し大きめに切って、対物キャップの裏側に両面テープで固定した。フィルターはかなり薄く、色セロファン紙のようにペラペラで頼りない感じなので、誤って何かで突いたりしないように気をつける必要がありそうだ。この絞り穴は直径が53mmなので、口径53mm・焦点距離600mm、F11.3の望遠鏡相当になる。更にフィルターは眼視用で10万分の1の減光ということなので、ちょっと減光しすぎという気もする。

問題は経緯台で、74°の高度に対応できるかどうかだ。物理的にはとりあえず90°まで上を向けることが出来るのは確認できたが、はたして導入できるのか不安だ。

というわけで、ベランダから無理をして試写してみた。まず苦労したのやはり視野(写野)内への導入である。試写時の太陽高度は76.8°で、ポルタの三脚をすぼめて手すりにギリギリまで寄せ、ベランダ床の鏡筒の影を参考にしながら導入を試みたが、やはりかなり難しい。それでもなんとか数分で導入でき、あとは見失わないように微動ハンドルで追尾することが出来た。

次に難しかったのはピント合わせである。はじめはライブビューで合わせようと思ったが、カメラ(KissX2)は76°も上を向いているので背面液晶やファインダーはのぞけるような状態でない。そこでアングルファインダーCを使い、2.5倍拡大にしてピントを合わせた。SE120の2インチ接眼部からはビクセンのフリップミラー、Tリングを介してカメラを取り付けているが、この状態でドローチューブをかなり縮めた状態で合焦した。はじめフリップミラーとTリングの間に「M42ヘリコイドT」を挟んでいたが、それでは合焦しなかったので、SE120の粗いピントノブで合わせるしかない。

測光モードをスポット測光にして、露出はAv(絞り優先)とした。それで、ISO400でおよそ1/100のシャッタースピードとなった。やはりちょっと暗めのようだ。ただこのときは薄雲がかかっていたので、ちゃんと晴れればもう少し高速シャッターが切れると思う。画像は等倍で見るとピントの甘さが目立つ。やはりピントをしっかり合わせる必要がある。一旦減光フィルターを外して遠景で合わせても良いのだろうか?

2009/6/28 11:24の太陽面
2009/6/28 11:24の太陽面
  • 2009/6/28 11:24
  • SE120 + 53mm径キャップ絞り + 1/100,000減光フィルター
  • KissX2、ISO400、スポット測光、Av自動露出(1/100)、
  • 高感度ノイズ低減有り
  • JPEG画像を25%に縮小

薄雲とピントの甘さののため、少しぼやけている。

それにしても、黒点のない太陽面は味気ないものだ。電球を写しているのとあまり変わらない気がする。
導入とピント合わせにもう少し工夫が要りそうだが、とりあえずは部分日食撮影の目処が立った。

眼視用にはビクセンの日食グラスをA(1)~A(3)の3人分用意した。青色のものは「兵庫県立西はりま天文台公園」の友の会の特典として頂いたもので、あとはamazonで本を買うついでに購入したもの。

あとは当日晴れてくれるのを願うばかりである。

コメント

タイトルとURLをコピーしました