先日、USB電源式のA5サイズELシートを新たに購入して、FLT98CFのフラット撮影をモバイルバッテリーでできるようにした。
そのとき、色温度の調整はこちらから購入した色温度調整フィルムを用いたが、A系のフィルムだけでは緑(G)が調整しきれなかった。
フラット補正処理時に各色別に正規化処理をしていれば、ずれていても問題ないはずだが、ちょっと気持ち悪いので、ホワイトバランス太陽光でなるべく白に合わせることにした。
それで今回、緑を減少させる「Minus Green」(マゼンタ系)のフィルムを追加してみた。
どの程度調整すれば良いのかはわからないので、とりあえず#248(HALF MINUS GREEN)と#249(QUARTER MINUS GREEN)の2種類を購入し、A系のフィルムを含めて組み合わせを変えて試した。
その結果、下の画像ぐらいまではRGBを合わせられた。
まだ若干Gが強いが、これ以上は詰めることが出来なかったので、とりあえずこれで完了。
調整前の状態は↓。
これまで、旧ELシートでもこのぐらいGがずれた状態でRStackerやステライメージでフラット補正していたが、特に問題なかった(気が付かなかっただけかもしれないが)。そのため今回の調整はあまり意味ないかもしれないが、とりあえず発光面の見た目が白に近づいて(精神衛生上)良かった。
本来は撮影時の背景に合わせ、RGB別にレベルを合わせて撮影するべきなのだが、そのRGB別の撮影・処理が面倒でモノクロカメラでなくワンショット・カラー撮影をしているので、ここはフラット画像もRGBワンショットで済ませたいという気持ちががある。
さて、今回のELシートで撮影したフラット画像にて処理した「パックマン星雲(NGC281)」↓。
これは、こちらの画像と同じ元データから粗い処理のみおこなったものだが、特に問題無さそう。また逆に何か改善されているようなところも無いので、RStackerで処理する上では、フラット画像のRGBバランスはあまり関係なかったようだ。
なお背景のムラについては、実際の分子雲などの分布、カメラの熱ノイズによるムラ、ミラーボックスの影響などが混ざっており、ちゃんとフラット補正されているのかどうか、よくわからないところがある。また画面端の方はコンポジット時のズレによる影響もある。これらの背景ムラは普段はトリミングや処理で消してわからなくしてしまうが、今回はそのままにしてある。
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