先日発売されたKATO(関水金属)のNゲージ鉄道模型「SL人吉」セットが到着した。SL人吉の実物については今年6月に熊本まで追っかけ撮影に行った。
その直後にKATOから発売がアナウンスされたため、気分が高まっていたこともあり、すぐさま予約していた。8620形蒸気機関車の東北仕様は2020年に出ていたので、いずれ九州の58654も出るかと思って待っていたが、ちょうど58654号機の誕生100周年に合わせた登場となった。
パッケージの開封画像撮影などはパスして、客車に室内灯(電球色)を組み込んで早速走らせてみた。
外観に関してはさすがKATOの蒸機だけあって素晴らしい造り。というより今のNゲージの精密さはKATOに限らずTOMIXも進化していて驚くばかり(マイクロエースは昔は無かったような)。予約した時にはボイラーやランボードの金色の帯がちゃんと表現されるのか気になっていたが、無用の心配だった。
ボイラーの下もちゃんと抜けていて、もちろん動輪のスポークも表現されている。
特定号機の模型化で有難いのは「ナンバープレートが取り付け済み」なこと。別パーツ取り付けというのがどうも苦手で、目立たないパーツはいつも取り付けていない。ただしナンバープレートだけはつけないと目立つのでやむをえず緊張しながらしのいでいる。
カプラーもいつもアーノルドカプラーのまま。取り替えようとして作業中に本体の細かい配管などを折ってしまいそうになるので。
客車の方はLED室内灯クリア(電球色)を組み込み。機関車を繋ぐと動いてしまうので、客車だけで室内灯を点灯させて撮影。
右端(オハフ50 701)の車内の色が黄色っぽくなっているのは、内装の色が異なるため。また各車内に配置されている展示棚が青白く光る。この展示棚照明は最初から組み込まれている。室内灯については照明板が最初から組み込まれているので、室内灯オプション側の照明板は使用しない。
客車の模様の印刷も非常に精細。展示棚照明については、画像では白く飛んでしまっているが、実際は青白く光っていて、電球色の室内照明との対比が美しい。
もちろん客車のテールランプも赤く光る。実物の方は現在客車の前後に機関車(SLとDL)が連結されているので、このような後姿を見ることはないと思う。
パワーパックのメモリを動き出す直前ギリギリまでで止め、室内灯だけ点灯して撮影。機関車のヘッドライトは点灯しなかった。走行については非常にスムースで、パワーパックのメモリを上げていくと客車の照明が明るくなる前に超スローでジワジワと動きだす。客車の照明が華やかなので、夜間走行も楽しいと思う。
以上のように期待していた以上の出来栄えで、満足度が高い製品だった。
惜しいのは、実物の方が2023年度末で引退してしまうこと。できれば大井川鐡道とか東武鉄道で引き取って動態保存を継続してほしい。もしくは京都鉄道博物館とか。
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