2022 ふたご座流星群(自宅で動画撮影とネット配信観望)

今年のふたご座流星群の極大は日本時間12月14日22時頃だった。当日も翌日も平日で、さらにしし座付近に大きな月がいるので、自宅でネット配信を見ることにした。バルコニーでの観望も考えたが、あまりにも寒かったので体調を崩す心配があり断念した。

ただしバルコニーにはいつもの「ASI482MC+Meike6.5mmF2」のセットを仕掛けて撮影だけは自前で行うことにした(機材と処理方法の詳細は下の記事参照)。

撮影は13日の夜(極大前日)と14日(極大日)の2日行ったが、13日の夜の方はほとんど曇りであまり成果が無かった。14日の方はそこそこ晴れて、光害地にしては結構な数の流星が写った。といっても動画の処理はまだこれから手掛けるところで、現在は流星検出用の「一コマ飛ばし比較明(モノクロ化&50%縮小)を作っただけ。

これまでは15fpsで撮影していたが、今回はフレームレートを少し上げて20fpsで撮影してみた。そのため、検出画像における流星の光跡の破線長さは、時間にして50msになる。動画の長さは1本あたり5分にしたので、比較明画像も5分間の時間経過となっている。

流星検出用画像1(破線長さ50ms)・夜・航空機との違い
流星検出用画像1(破線長さ50ms)・夜・航空機との違い

速度の速い流星は破線になるが遅い航空機は実線になる。神戸空港や伊丹空港、関空があるためか我が家の上空は航空機の通過が非常に多い。人工衛星と違って深夜でも明るい光を伴って通過するので非常にうっとおしい。

流星検出用画像2(破線長さ50ms)・明け方・人工衛星との違い
流星検出用画像2(破線長さ50ms)・明け方・人工衛星との違い

そして明け方は人工衛星だらけになる。流星が良く飛ぶ明け方の空が人工衛星にどんどん汚染されている。中央下の明るい光は月(月齢20.8)。

21時頃から6時頃までの比較明画像(一コマ5分間)をつなげてアニメーションGIFにしてみた(下の画像)。

2022/12/14 ふたご座流星群
2022/12/14夜 ふたご座流星群 流星検出用画像(一コマ飛ばし比較明)

航空機と雲と月、さらに人工衛星がかなり邪魔しているが、それでもふたご座のカストル(ふたごの右の星)付近の放射点から破線状の流星が飛んでいるのが分かる。

さらに航空機と雲と人工衛星のあるコマを排除して比較明合成してみた(下の画像)。

流星検出用画像(一コマ飛ばし比較明合成)を、雲や航空機を除いて更に比較明合成
2022/12/14夜 流星検出用画像(一コマ飛ばし比較明合成)を、雲や航空機を除いて更に比較明合成

雲や航空機の無い完全クリアな画像は思ったより少なく、かなり数が減ってしまった。

今後、この画像を参考にして動画から流星の写った部分を切り出していくが、今のところこれは手作業なので結構大変。


それから最近流行り(?)のATOM Cam2が先日のAmazonブラックフライデーで安かったので、試しに一つ買って同じくバルコニーに設置して、地上を入れて撮影してみた。ナイトビジョンモードはONにして撮影したが、光害地でも結構星は写っているようだ。流星も写っている(下の画像は極大前日の12月13日夜のもの)。

ATOM Cam2で撮影した流星

自動検出は流星に反応しなかったので、とりあえず連続録画でNASに撮りためている。動画は1分毎に区切られて膨大な数になるので、どう処理するか・・・。先にASI482+Meikeの方を片付けてから考えることにした。


ネット配信での観望は、いつも通り朝日新聞宇宙部のマウナケア。火山の噴火で視界がどうなるのか心配だったけどクリアなようで良かった。ハワイの明け方は日本では深夜になるため、平日の夜でも無理なく観望して、早めに寝ることが出来る。

YouTubeのマウナケアからのライブ配信で観望

プロジェクターでYouTubeをスクリーンに投影して、BGMに「星降る夜に~しあわせな眠りの音楽」をかけるとなかなか良い感じになった(寝そうになったけど)。

スクリーンの手前がゴチャゴチャしているのは、以前「銀河鉄道ごっこ」をした時の残骸。あれからもたまに走らせているので、そのままになっている。今回も片付けるのが面倒だった。

マウナケアのライブはいつも非常に多くの流星が飛ぶが、今回は特に多かったように思う。月が出ていたので暗めの流星は見えにくいはずだが、明るめの流星がバンバンと流れている印象だった。極大と明け方が重なったためだろうか。

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