昨夜は久しぶりに新月期に晴れそうということで、大河内高原へ向かうことにした。
現地に着いたときにはまだ雲が多く、北極星がやっと見える程度だった。
とりあえず機材を組んで、雲の隙間から撮影を始めた。
- EOS Kiss X2(IDAS改)
- タムロン A16 17mm F4.0
- ISO800, 120sec
- ダーク減算無し。
- JPEG出力1コマのみ
- 縮小とトーンカーブ調整
このように晴れている所も微妙に薄雲がかかっていた。
いて座などの低空はモヤモヤで撮影は無理そうだったので、直焦点撮影については、薄雲の影響が少なそうな散開星団を中心に撮ることにした。
直焦点の機材はいつも通り、FLT98CFにフラットナーレデューサー4、カメラはEOS 60Daにした。
赤道儀はケンコーSE2、6cmのガイド鏡にLodestar AutoguiderをiAGでオートガイドしている。
- ISO800, 300sec.
- ダーク減算無し、JPEG出力1コマのみ、縮小とトーンカーブ調整
まずは、たて座の散開星団M11。
周りに派手な散光星雲が多くあるため、いつも後回しになって結局今まで撮影したことがなかった対象。
気温が22℃と高く、5分露出でもノイズが目立つ。
- ISO800, 300sec.
- ダーク減算無し、JPEG出力1コマのみ、縮小とトーンカーブ調整
はくちょう座の十字の中央のγ星(サドル)と散開星団M29。
これも近くに派手な星雲が多く有り、あまり撮影することはない。
M29を撮影している間に空は快晴となり、透明度は悪いものの、天頂付近なら星雲も撮影できそうになってきた。
- ISO800, 300sec.
- ダーク減算無し、JPEG出力1コマのみ、縮小とトーンカーブ調整
はくちょう座とケフェウス座の間付近に有る「まゆ星雲」。
細長い暗黒星雲の端に赤い散光星雲がある、面白い形をしている。
5分では明らかに露出不足だが、感度を上げたり露出時間を増やすとノイズが目立つため、やむを得なかった。
また、直焦点撮影と並行して、スカイメモRにKissX2(改)を載せてカメラレンズで星野の撮影をしたが、60Daに比べてはるかにノイズが多く、ダーク減算無しでは縮小しても見るに堪えない画質となってしまった。やはりこの季節、非冷却機はかなり苦しい。
今後、直焦点、カメラレンズ共に順次ダーク、フラット、コンポジット等の処理をしていきたい(どこまでまともな画像になるか)。
今回は5月以来、約3ヶ月ぶりに撮影をすることが出来た。
また、肉眼でも全天を横切る天の川が見られたし、流星も結構飛んでいた。
透明度が悪いのと、気温が高くノイズが多かったのが残念だが、それでもまずまずの成果があって良かった。
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