- 【環境】2012/4/14 21:55 – /兵庫県神河町・砥峰高原/気温 0℃/光害レベル:SQM-L測定値=21.1
- 【光学系】FLT98CF + フラットナーレデューサー4(約490mm F5)
- 【カメラ】EOS Kiss X2(IDAS改造)
- 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ケンコーD=63mm f=540mmガイド鏡/Lodestar Autoguider
- 【ソフトウェア】】<オートガイド>iAG<撮影>EOS Utility<処理>(下記の通り)
- 【撮影法】ISO800, 600sec x 8コマ+300sec x 5コマ
- 【処理法】
- RStacker(0.2.0)でダーク減算・フラット処理
- Lightroom3.5で現像
- ステライメージ6.5,Photoshop CS5 による処理
- ピクセル等倍で、640×640に切りだし
4月14日の夜に砥峰高原で撮影した、りょうけん座の系外銀河M94の画像処理を行った。
M94は光度8.2等、視直径11’と、短焦点での撮影対象が少ない春の空でも、そこそこの大きさで写ってくれる存在だが、いままで撮影の機会が無かった。
中心部はかなり明るく、構図決めの短時間撮影では恒星と間違ってしまう。その外側に渦巻きの腕があるが、長時間露出をすると、その外側にも非常に淡いリング状の腕(?)がある。
中心から最外部の淡い腕までは輝度差が大きく、今回は600sec,300sec,120secの段階露出を行ったが、画像処理でのレベル決めとトーンカーブ調整には苦労した。しかし結局中心部は白く飛んでしまい、暗い最外部の腕を出すためにノイズが残るのに妥協せざるを得なかった。
また、中心付近の腕の微細構造をつぶさないためにピクセル等倍切り出しとしたことも、ノイズが残る原因となった。大きめの銀河とは言え、やはり10cm F5程度では苦しい。
なお、今回の撮影では、本撮影として初めてLodestar AutoguiderとiAGの組み合わせでガイドを行ったが、問題なく動作してくれて一安心した。
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