M74が自宅からはどうしても見えない

今夜(日付が変わったので昨夜)は、雨上がりのせいか、雲は多いものの久しぶりに澄んだ空となった。そこで、私がまだ未観測のM74(うお座の銀河/9.2等)M77(くじら座の銀河/8.8等)をベランダから見てみることにした。この2つはこれまでも何度か自宅から見ようとしたのだが、まだ見ることが出来ていない。

 いつものようにポルタにED100Sfを載せ、正立プリズム&ハイペリオンズームを装着した。正立プリズムにはLPS-P2フィルタ(光害カットフィルタ)を付けている。まず、おひつじ座からたどってM74のある場所を見てみたが・・・、見えない。

 とりあえず後回しにして望遠鏡を下に向け、赤色で見つけやすい、くじら座α星からM77までたどっていったが、こちらも見えない。M77のすぐ横の10.1等星は見えるのだが、面積のある銀河は9等級でも見にくいようだ。アイピースを2インチ30mm(EWO)に変えてみたがダメ。もう一度ハイペリオンズームに戻して、ズームリングをカチャカチャ回していると、何となく見える位置があることが分かった。丁度見やすい倍率というものがあるようだ。これを簡単に調整できるのはズームアイピースの利点である。不思議なことに一度見え出すと、どんどんはっきり見えてくる(単に暗順応しているだけかも知れないが)。

 さて、再びM74であるが、倍率を色々変えてずいぶん粘ったがどうしても見えない。アストロアーツのメシエ天体ガイドにも「10cmクラスでは非常に難しい対象です。」と書かれているだけのことはある。そうしているうちに高度が上がり、ベランダのひさしに遮られて見えなくなってしまった。やはり光害地ではフィルタを付けても9~10等の銀河の観測は苦しい。次に郊外に遠征したときに12cm(SE120)で試してみたい。

 最後に再びM77に望遠鏡を向けたが、高度が上がってきた為か、今度はすぐに確認出来た。

*M天体のデータはアストロアーツ(株)のステラナビゲータVer.7を参照した。

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