デジカメ星空診断の解析途中経過

昨年10月に実施された「デジカメの星空診断」のデータ解析が進み、現在は感度特性補正なしのデータが出揃ってきているようだ。私も「A’s balcony」の名前で2件データ送付しているが、それについても値が出ている。こちらの解析状況の119番と188番である。

119番は自宅から少し離れた公園の側で撮影したもので、値は17.56±0.52[等級/平方秒角]になっている。また、188番は自宅マンションの前で撮影したもので、値は17.12±0.41[等級/平方秒角]である。やはり、マンションの近辺は照明が多いためか、値が悪くなっている。

また、±の後の値は測定精度を表すもので、薄雲や悪天候、照明などによって夜空の明るさが一定でない場合に大きくなるそうだ。

下の画像は188番の120秒露出(JPEG・25%に縮小)だが、背景のムラが大きいように思える(周辺減光の影響が大きいとは思うが)。その為か、誤差も割と大きめだ。

デジカメ星空診断用画像
デジカメ星空診断用画像

SQM-L測定値との関連であるが、今回の星空診断実施時にはまだSQM-Lを入手していなかったので、残念ながら直接の比較は出来ない(実は、このデジカメ星空診断への参加によって、自宅や観測地の光害の状況を定量的に把握したいと思うようになり、SQM-Lを購入し た)。

そこで10月~11月にベランダからSQM-Lで測定した記録を見ると、おおむね17[等級/平方秒角]の後半ぐらいの値になっている。デジカメ星空診断の撮影が早めの時間帯(20:30~22:00)であることを考えると、だいたい近い値が出ているのではないだろうか。

いずれにしても加古川市が光害地であることは確かなようだが、近くの258番の結果が18.48±0.75[等級/平方秒角]であることから、少し市内中心から離れると改善されるようだ。

この後、カメラ感度特性の補正後の値が出てくるそうなので、それを待ちたい。また今後同じような企画があれば、ぜひSQM-Lによる同時測定を行い、直接比較をしてみたいと思う。

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