バンビの首飾り

20130511-IC284-NGC6590
「バンビの首飾り」IC284-NGC6589-6590 いて座の散光星雲
  • 【環境】2013/5/12 1:49 – /兵庫県神河町大河内高原/気温 7℃/光害レベル:SQM-L測定値=21.5
  • 【光学系】FLT98CF + フラットナーレデューサー4(約490mm F5)
  • 【カメラ】EOS kiss X2 (IDAS改)
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/笠井ガイドファインダー60/Lodestar Autoguider
  • 【ソフトウェア】】<オートガイド>iAG<撮影>EOS Utility<処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】ISO800, 300sec x 13コマ
  • 【処理法】:RStackerによるダーク減算・フラット補正、Lightroom 4.4による現像、ステライメージ7で加算平均、ステライメージ7、Photoshop CS6で調整、3×3ソフトウェアビニング、縮小・周辺部若干トリミングあり。

5月11日夜に大河内高原内で撮影した「バンビの首飾り」の画像を処理した。

撮影はもう2ヶ月近くも前になるが、5月度に撮影した画像をノンビリと順に処理していたら、ここまでかかってしまった(しかし最近は全く撮影が出来ず、未処理画像のストックも残り少なくなりつつある)。

この領域は射手座の天の川の中の、散光星雲や暗黒帯が多数存在している所にある。
下の星野写真の青枠が今回の写野になる。
(今回の写野は北を左側にして横倒しにしている)。

いて座の星雲・星団
いて座の星雲・星団

ここは「バンビの横顔」の首の喉元付近になるが、ここに赤と青の対比が美しい星雲が有り、「バンビの首飾り」と呼ばれているようだ。

手持ちの「ステラナビゲータ9」を参照すると、赤い星雲が「IC1283~IC1284」、小さな2つの青い星雲のうち、南側(画像では右側)が「NGC6590」との事。

赤い星雲の「IC1283」と「IC1284」の区別(区切り)はよく分からない。また青い星雲の北側(左側)は、ネットで調べたところ「NGC6589」だそうだ。

赤い星雲と青い星雲が隣接しているところは、近くのM20(三裂星雲)と似ている。
よく見ると、青い星雲は赤い星雲の周囲まで薄く伸びており、このようなところもM20と同じようだ。

また、この付近は淡い散光星雲と暗黒星雲が複雑に入り組んでいる。

「バンビの横顔」を形作る大きい暗黒帯が有り、天の川の星々はそれで隠されているが、隠されていない部分も赤い散光星雲と混じって部分的に赤っぽくなっている。

そして、大きい暗黒帯の手前にも細かい暗黒星雲が分布してるようだ。
(下はトーンカーブを調整した部分画像)。

バンビの首飾りと、周辺の暗黒星雲
バンビの首飾りと、周辺の暗黒星雲

実際にこれらの天体がどんな順で重なっているのかよく分からないが、この様子をもっと明確に出すには、もっと露出時間が必要になってくると思う。

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