- 【環境】2021/6/10 0:28 – 3:12/兵庫県明石市/気温24℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.6
- 【光学系】ミューロン180C + 純正レデューサー(1780mm F9.9)/ CometBPフィルター
- 【カメラ】ASI294MC Pro
- 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/SVBONY 30mm F4ガイド鏡/ASI120MM Mini
- 【ソフトウェア】<撮影>APT3.84/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
- 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン300・オフセット30・60sec x 131コマ/PHD2によるオートガイド
- 【処理法】
- 前処理(リニア):PixInsight – WBPP, ABE, DBE, PCC
- 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop CC
- 67%に縮小・640×640で切り出し
光害地の自宅からミューロン180Cで撮影した、わし座の惑星状星雲NGC6781。
この日は月明が無いためComet BPを使用し、最初は系外銀河を撮影しようとしていた。いくつか候補にしていた銀河を試写したが、透明度が悪いのか、どれも写りがかなり悪く、光害に埋もれ気味になってしまった。そこで撮影対象を惑星状星雲に切り替え、ちょうど写しやすい位置にあったNGC6781を選定した。
60秒露出で150コマ程度を撮影し、程度の悪いコマを除いた131コマをスタックした。最初はピクセル等倍で処理していたが、どうしてもノイズ感が残るため、67%に縮小した。いつもどおり2×2ソフトビニングにしなかったのは、可能な限り大きくしたかったため。ノイズ感を抑えられる最大の大きさが67%縮小だった。
この星雲は下の星図に示す通り、わし座の天の川の中に位置している。
周囲には惑星状星雲が数多く存在しているが、どれも視直径が小さい。その中にあって今回のNGC6781は視直径が約1.8分で大きめなので写しやすい。それでも近くのM27あれい星雲(視直径15.7分)の1/8程度しかなく、長焦点向きの対象である。
形は真円に近いリング状で、上側(北側)が少しボヤケた面白い形状をしている。リングの内部が青~緑で外縁部が赤色なのも、NGC7293らせん状星雲やM27あれい星雲、M57環状星雲と同じ。内部の緑色の部分に黒色のムラがあるのはM97ふくろう星雲と同じだが、そのムラの程度は淡く、何かの模様に見えるほどではない。
中心部に少し青っぽい星があるが、これが中心星のように思える。
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