系外銀河 M90

系外銀河 M90
M90 (おとめ座の系外銀河・光度9.5等・視直径9.5’)
  • 【環境】2022/4/4 22:18 – 4/5 2:58 / 兵庫県明石市/気温 10℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.5 – 19.0
  • 【光学系】R200SS + エクステンダーPH(1120mm F5.6)/ Comet BPフィルター
  • 【カメラ】ASI294MC Pro
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ガイド鏡:ミニボーグ50+クローズアップレンズNo.2/ガイドカメラ:ASI178MM
  • 【ソフトウェア】<撮影>N.I.N.A 1.10 HF3/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30・180sec x 89コマ(合計267分)/PHD2によるオートガイド・ディザリングあり
  • 【処理法】
    • 前処理(リニア):PixInsight – WBPP, ABE, DBE, PCC
    • 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop
    • 2×2ソフトビニング・トリミング有り

現在、光害地の自宅から「春の銀河まつり」シーズンで撮影した系外銀河の画像を順次処理中。楕円銀河は形があまり面白くないので、出来るだけ腕があって大きめで明るいものを撮影している。今回は撮影したのは、おとめ座のM90。

視直径は9.5分角で大きめではあるが、外周の淡い部分は背景の光害に埋もれ気味で見えにくい。

M90の北(画像で上側)にある不規則な形の銀河は、IC3583(光度14等・視直径2.2’)。

M90は、かみのけ座とおとめ座の境界付近に位置していて、周囲にはおとめ座銀河団のメシエ級大型銀河が多く存在する。

系外銀河M90の位置
系外銀河M90の位置

2013年に多可町で、M90とM58, M89を同じ写野に捉えた画像をFLT98CFとEOS60Daで撮影していた。

この画像を見ると、焦点距離が短いのでM90はとても小さいが、外周部の淡い部分は背景からちゃんと浮き上がっている。この時のSQM-L測定値は21.4で砥峰高原なみ。多可町としてはかなり良い状況だと思う。やはり光害の少ない場所への遠征は効果が大きい。

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