- 【環境】2023/5/31- 6/5 (各日とも20:30頃)/兵庫県明石市
- 【光学系】リコー XR リケノン 135mm F2.8 → F4.0
- 【カメラ】PENTAX KP
- 【架台・ガイド】固定三脚/アストロトレーサーによる恒星時追尾
- 【ソフトウェア】<処理>(下記の通り)
- 【撮影法】各日とも、ISO800・10sec x 10コマ
- 【処理法】:ダーク減算なし・フラット補正なし
- LightroomCCで現像、Pixinsightで加算平均
- Photoshop CC・ステライメージ9で調整・比較明合成
- 25%縮小・トリミングあり
2023年5月下旬から6月にかけて、かに座に入った火星がプレセペ星団(M44)を通過した。その様子を自宅バルコニーからPENTAX KPと135mmレンズでアストロトレーサーを用いて撮影した。撮影は各日とも20:30頃行った。明るい月があったが、対象が火星と星団なのでノーフィルターとした。
あいにく梅雨に入ったばかりで雨や曇りの日が多く、5/31と6/3・4・5の4日間だけしか撮影出来なかった。とりあえず各日の撮影結果を比較明合成で重ねてみた。そうすると、不連続ではあるものの、火星がM44を通過していく様子がなんとなくわかるようになった。
ただプレセペ星団は大型だが暗い星が多いため、望遠レンズでは「まばら」であまり目立たない印象となった。双眼鏡で見ると星団らしく見えるのだが、撮影すると周囲の暗い星も写ってしまうので、それらに紛れて、星団であることが分かりにくい。
ステラナビゲータで同じ領域を表示させて、火星の動きを比較明合成したのが下の画像。
今回の撮影は、PENTAX KPにXR リケノン 135mm F2.8という古いレンズを付け、アストロトレーサーを用いて行った。このレンズはメルカリで数千円で入手したが、写りは開放から十分実用になる。古いレンズなのでフリンジは出るが、Camera RAWの色収差・フリンジ低減を使えば問題ない程度になる。このレンズとアストロトレーサーの組み合わせは手軽なので、今回のようなちょっとした天文現象をスナップ感覚で撮影するにはちょうど良い。屋外へ持ち出すのも楽なので、軽量三脚と組み合わせて彗星の撮影や星雲の撮影にも気軽に使ってきた。数千円の元は十分取ったと思う。
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