- 【環境】2023/11/13 23:04 – 11/14 2:35/兵庫県明石市/気温8℃/光害レベル:SQM-L測定値18.8
- 【光学系】BORG71FL+レデューサー0.72xDGQ(288mm F4.1)/ Comet BPフィルター
- 【カメラ】ASI294MC Pro
- 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ASIAIR Pro/SVBONY 30mm F4ガイド鏡/ASI120MM Mini
- 【ソフトウェア<撮影&ガイド>ASIAIRアプリ(Android)/ <処理>(下記の通り)
- 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30/180sec x 65コマ(195分)
- 【処理法】
- 前処理(リニア):PixInsight: WBPP, ABE, DBE, PCC, BlurXTerminator, NoiseXTerminator
- 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop
- 50%縮小・トリミングあり
昨年の11月13日に光害地の自宅で撮影していたM31(アンドロメダ大銀河)の処理を行った。これは夕方に「C/2023 H2 レモン彗星」をBORG71FLで撮影した後、天気が良かったので機材をそのままで気軽に撮影した。
最近は光害カットフィルターやCMOSカメラの進化もあって、光害地の自宅でも比較的暗めの星雲・星団を撮影できるようになってきた。心情的にはどうしても「これまで撮影したことが無い天体」を写したくなるもので、そうなるとターゲットの天体がどうしてもどんどんと暗めになっていく。それで、淡い散光星雲や暗い系外銀河の腕の淡い部分の「あぶり出し」にチャレンジして、画像処理の試行錯誤を何度も繰り返してきた。しかし対象が淡くなるほどなかなか上手くいかず、ストレスがたまることが多い。
そこでたまには、M31(アンドロメダ大銀河)やM42(オリオン大星雲)などの明るい「ド定番」の天体を撮影して、ストレス解消している。特に今回のように小型の鏡筒で彗星を撮影していて、その後についでに撮影するのに機材を変えるのが面倒な時には、大きくて明るい天体を撮影するのが気楽で良い。
M31もM42も真面目に撮ろうとすると、中心部が飽和しないように多段階露光するなどの工夫が必要で面倒臭いのだが、今回は単純に単一露光時間だけで撮影して、適当に画像処理した。それでも光害地でここまで立派な渦巻銀河の姿を写すことが出来るのは気持ちが良い。
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