- 【環境】2024/8/10 21:48 ~ 23:50 / 兵庫県明石市/気温 30℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.6
- 【光学系】R200SS + エクステンダーPH(1120mm F5.6)/ Comet BPフィルター
- 【カメラ】ASI294MC Pro
- 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ガイド鏡:ミニボーグ50+クローズアップレンズNo.2/ガイドカメラ:ASI178MM
- 【ソフトウェア】<撮影>N.I.N.A 3.1/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
- 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30・120sec x 52コマ(合計104分)/PHD2によるオートガイド・ディザリングあり
- 【処理法】
- 前処理(リニア):PixInsight: WBPP, ABE, DBE, PCC, BlurXTerminator, NoiseXTerminator
- 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop
- ピクセル等倍・トリミングあり
光害地の自宅で撮影した、ヘルクレス座の球状星団M13。
これまでM13は何度も撮影してきているが、R200SS+エクステンダーでの撮影は初めて。3年ほど前に焦点距離がもっと長いミューロン180Cで撮影していた(下の記事)。
しかしこれは、どうも画像処理が悪かったようで、口径と焦点距離の割にはあまり出来が良くなかった。
今回は画像処理にBlurXTerminator(BXT)を使ったので、星の粒が引き締まり、高精細な画像となった。BXTの効果は絶大で、ちょっと罪悪感を覚えるレベルにある。R200SSで撮ることが出来る本来の精細さの程度を超えて「作り出して」いるのではないか、という印象も受ける。例えば、この光学系を宇宙空間に持ちだして固定し、大気の影響もガイドズレも皆無の状態で、光軸とピントを厳密に合わせて撮影すると、この程度の画像になるのか?、という疑問もある。
最近の円安でBXTの約100ドルという価格はなかなか高価な部類に入るが、1万円台半ばの価格で光学系の性能自体をここまで上げることは不可能なので、最終的に得られる画像の品質に対してのコストパフォーマンスは非常に高い。
なお、M13の位置は下の星図のとおり。
双眼鏡で見るときはいつも、こと座のベガからたどってヘルクレス座の足側の三角形を見つけ、ベガと反対側の辺上を探すようにしている。
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