昨夜は月没が0時半過ぎと遅かったが、晴れ間が期待出来そうということで、A(2)さんと共に砥峰高原へ向かった。
現地着は0時前で、晴れ間はあるものの雲が多い状態であった。雲の薄い部分もボヤッとしていてすっきりしない。
が、まず、42mm8倍の双眼鏡でハートレイ彗星を探してみた。昨夜のハートレイ彗星は、ペルセウス座のα星(ミルファク)と、ぎょしゃ座のα星(カペラ)の間の、ややカペラ寄りに位置していたが、42mm8倍の双眼鏡を向けると楽に確認出来た。先週に比べてやや明るく、広がりが大きくなっており、双眼鏡では大型の球状星団のような印象であった。
とりあえず機材を組み立て、まず50mmレンズで雲間からハートレイ彗星を撮影してみた。
- 2010/10/17 0:31
- タムロンA16 50mm F2.8開放 / Kiss X2
- ISO800, 120sec 1コマのみ
- ケンコーSE2赤道儀 / ノータッチガイド
- ステライメージ6、Photoshop Elements 8、4×4ソフトビニング後、900×600にトリミング
右下の輝星はカペラ、左上の領域がペルセウス座になる。
薄雲が通過していく中での撮影なのでカブリがひどく、強めのノイズ低減処理をかけた。
そのうち晴れ間が多くなってきてほぼ快晴状態となったので、レンズを200mmに交換しガイド撮影を行った。
- 2010/10/17 1:55~
- EF200mm F2.8LII USM 開放 / Kiss X2
- ISO800 / 180sec. x 8 彗星基準コンポジット
- ケンコーSE2赤道儀
- ミニボーグ60EDガイド鏡 / iAG+USB-IOリレーBOX
- ステライメージ6、Photoshop Elements 8、2×2ソフトビニング後、640×640にトリミング
よく見ると画面上方へわずかに尾が出ている。
気温は約3℃と、先月の残暑の時期から比べると15℃以上も低く、ノイズも目立たなくなってきた。
その後も晴れは継続したが、空全体にうっすらと薄雲がかかったような状態で透明度は良くなかった。
なお、光害レベルはSQM-L測定値で21.0~21.1程度であり、この季節・この場所としてはあまり良いとは言えなかった。
薄明まであまり時間が無く、直焦点撮影をするための望遠鏡を載せてセッティングする時間がもったいなかったので、そのまま200mmで二重星団とM33を撮影してみたが、やはり盛大にカブっていた(これは後日処理してみるつもり)。
5時前に薄明となったので撤収した。
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