・2009年8月 購入
これまで自宅で直焦撮影する際のガイド鏡には「ケンコーSE102」を用いてきた。この鏡筒は安くて口径が大きく、更に10cmとしてはかなり軽量であるため、ガイド鏡としては十分なものである。しかし今後遠征へ機材を持ち出すことを考えると、撮影用鏡筒とSE102の両方を運搬するのはかなり大変だ。ということで、遠征時のガイド鏡として6cmクラスで持ち運びのしやすい機材を検討した結果、ミニボーグの60EDを購入した。これは対物レンズと鏡筒部を合わせて510gとかなり軽く、コンパクトで分解も出来るので運搬にも便利である。
ガイド鏡としての使用が主目的なので、最初はアクロマートの「60n」の方にするつもりだったが、どうせなら直焦点撮影も試してみたいので、結局「60ED」の方にした。
ガイド鏡仕様にするため、鏡筒部を2本の鏡筒バンドで保持し、「天文ハウスTOMITA」の「マルチアリガタプレート2(200mm仕様)」に固定した。鏡筒の後側にはビクセンのフリップミラーを接続している。これは中古で購入したものだが、ボーグのM57サイズの鏡筒に取り付けできるように2インチホルダーが付いていたので、そのまま利用させてもらった。
ミラー後の直視側だが、直焦点350mmはガイド用として焦点距離が短めであるので、笠井トレーディングの1.5倍バローを介してWEBカメラ(QCAM S7500改)を付けた。ここで、ミラーの直視側のアイピースアダプタにはビクセン純正よりも短いものを使用している。
また直角側にはPL20mmアイピースを付けた。
(↑)ガイドマウントに載せてみた。
ミニボーグ鏡筒自体は軽量だが、鏡筒バンドやアリガタプレート、フリップミラー等を付けていくと結構な重さになった。
(↑)遠くの鉄塔先端での試写。アイピースをのぞいたところ。
(↑)WEBカメラのキャプチャ画像。
今のところ、この構成でおおむね同焦点になっている。ガイド目的ならこれで十分だと思う。
これは(↓)、先週に撮った月面の直焦点画像。
- 2009/8/4 22:23 月齢13.5
- ミニボーグ60ED直焦点(350mm F5.8)
- EOS Kiss X2 , ISO200, 1/250sec
- 月の部分のみをピクセル等倍切り出し。シャープ処理。
今のところヘリコイドが無いので、鏡筒の摺動だけでピント合わせをする必要がある。しかし、これがなかなか難しい。実際に直焦点で星雲星団などの撮影をする場合には、厳密なピント合わせのためヘリコイドが必要になるだろうと思う。
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