2011/9/23 砥峰高原/ギャラッド彗星

一昨日の夜は晴れとの予報だったので、砥峰高原まで行くことにした。メンバーはいつものように私とりんしゃんさん、A(2)さん。ギャラッド彗星(C/2009 P1)を見るため、いつもより早めの19時頃に現地に着いた。

高原は思っていたよりも寒く、持参した温度計によると20時頃で約10℃まで下がっていた。つい先日まで猛暑が続いていたのが嘘のようだが、デジカメとっては都合が良い。湿度は78%と相変わらず高め。ここ(砥峰)ではいつものことなので仕方ない。

到着後は雲量が多めだったが、とりあえずスカイメモを組み立てていると概ね快晴となったので、まずはヘルクレス座を通過中のギャラッド彗星を撮影した。

2011/9/23 20:16 C/2009 P1 Garradd
2011/9/23 20:16 C/2009 P1 Garradd

  • EOS Kiss X2(無改造)
  • EF100mm F2.8L マクロ IS USM 開放
  • ISO1600, 120sec x 8コマ
  • 彗星基準でコンポジット(加算)
  • スカイメモR
  • 50%に縮小後、640×640に切りだし。

およそ16分間の撮影jだが、100mm程度のレンズでは彗星の動きもそれほど目立たない。画像の右上の輝星はヘルクレス座109番星。現在のギャラッド彗星は近くに目印になるような天体がなく、見つけにくい。

さて、スカイメモとカメラレンズで撮影している間に、SE2赤道儀とオートガイドのセットを組み立て、ミニボーグ60EDとKissX2を載せ、こちらでもギャラッド彗星の撮影を開始しようとした。

しかし試し撮りしてみると何故か写野周辺の星像が大きく歪んでいる。確かレデューサー(7885)を付けっぱなしにしていたはずだが・・・、と思って確認すると、なんとレデューサーでではなくバローレンズが付いている。どうも先日太陽を撮影した時にバローを付けたままレデューサーに戻すのを忘れていたようだ。しかもレデューサーは家に置いて来てしまったようだ。

とりあえずバローは外したが、ミニボーグ60EDの直焦点は周辺像が悪く、これでは写野全部を使う撮影が出来ない。今回は300mm程度の広い写野での散光星雲撮影を目論んでおり、FLT98CFの代わりにミニボーグを持ってきたのだが、これでは意味がない。写野中心しか使えないのならばFLT98CFの方が良い。

そういうわけで意気消沈してしまったが、とりあえず直焦点で彗星を撮影した。彗星程度の大きさなら良像範囲に収まる。

20110923 C/2009 P1 Garradd
2011/09/23 C/2009 P1 Garradd (ヘルクレス座を通過中、光度7.5等)
  • 【環境】2011/9/23 22:22 – /兵庫県神河町・砥峰高原/気温 8℃/光害レベル:SQM-L測定値=21.0
  • 【光学系】ミニボーグ60ED 直焦点
  • 【カメラ】EOS Kiss X2(IDAS改造)
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ケンコーD=63mm f=540mmガイド鏡/ガイドカメラ NexImage
  • 【ソフトウェア】<オートガイド>iAG+USB-IO<撮影>EOS Utility<処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】ISO1600, 180sec x 8コマ
  • 【処理法】:
    • RAP2でダーク減算のみ処理
    • Lightroom3で現像
    • ステライメージ6,Photoshop CS5 による処理
    • 2×2 ソフトビニング、トリミング

いつもはISO800を使っているが、今回は気温も低めなのでISO1600を用いた。うっすらと尾も写っている。

ギャラッド彗星の撮影後、スカイメモ(100mmレンズ)の方では白鳥座の網状星雲付近、ミニボーグの方ではみずがめ座のらせん状星雲を撮影した。しかし、みずがめ座の方は南天の光害があり、思いの外カブリが酷かった(これらはまだ処理していない)。更にその次、と思った0時過ぎ頃からは雲が断続的に通過するようになり、撮影が出来なくなってしまった。月の出が2時前なので、その時点で撤収した。

余談だが、片付けをしているときに、ミニボーグ60EDの対物レンズの夜露防止ヒーターに電源コードを接続し忘れていることに気が付いた。対物をのぞき込むとうっすらと曇っている。今回はうっかりミスを連発してしまった。次回は気をつけたいと思う。

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