系外銀河 M61

系外銀河 M61
M61 (おとめ座の系外銀河・光度9.7等・視直径6.0’)
  • 【環境】2021/2/22 2:06 – 4:57 / 兵庫県明石市/気温8℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.7
  • 【光学系】FLT98CF直焦点(618mm F6.3)/ CometBPフィルター
  • 【カメラ】ASI294MC Pro
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/D=50mm F4ガイド鏡/Lodestar Autoguider
  • 【ソフトウェア】<撮影>APT3.84/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30・180sec x 48コマ/PHD2によるオートガイド・ディザリングあり
  • 【処理法】
    • PixInsight: ABE、DBE
    • Photoshop CC、ステライメージ9による調整
    • 67%に縮小・M61付近を640×480で切り出し

今年の2月21日の夜に自宅で撮影していた、おとめ座の系外銀河M61を処理した。

おとめ座に数多く分布する、メシエ天体の系外銀河のひとつ。短焦点の対象としてよく撮影される「マルカリアンの銀河鎖」よりも南に7°~8°離れて位置する。

超新星がよく出現する銀河として知られており、最近では昨年2020年5月にも「2020fjo」が発見されている。

この銀河は中心付近の腕の形が特徴的で、くの字型のような多角形的な形をしている。外側の腕は淡く、光害に埋もれてしまっているのは仕方ない。メシエ天体なのでNGC系外銀河よりは明るく大きめではあるが、それでも焦点距離600mm程度では写りが小さい。そのためピクセル等倍で切り出そうと思ったが、画像が荒れており、仕方なく67%に縮小した。

フィルターはComet BPを用いた。光害に対してはQuad BPのほうが強いが露出時間も多くかかる。系外銀河と星団については、月明がなければComet BPの方が効率が良いように思う(もちろん、満月近くに散光星雲を撮影する場合などはQuad BPのほうが良い)。

M61の左上はNGC4301、右上はNGC4292。下の画像はトリミング無しで25%に縮小し、PixInsightでアノテーションを入れたもの。

M61周辺(25%に縮小・トリミングなし)
M61周辺(25%に縮小・トリミングなし)

その他にも多数の小さなPGC銀河が写っているが、それらもアノテーションに入れると画像が文字で埋め尽くされてしまう。アノテーション対象を等級でフィルターしたいところ。

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