- 【環境】2021/4/10 21:20 – 4/11 3:50 / 兵庫県明石市/気温4℃/光害レベル:SQM-L測定値=19.2
- 【光学系】FLT98CF + フラットナーレデューサー4(約490mm F5)/Comet BPフィルター
- 【カメラ】ASI294MC Pro
- 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/D=50mm F4ガイド鏡/Lodestar Autoguider
- 【ソフトウェア】<撮影>APT3.84/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
- 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30・180sec x 93コマ/PHD2によるオートガイド・ディザリングあり
- 【処理法】
- PixInsight: WBPP、DBE、ABE
- Photoshop CC、ステライメージ9による調整
- 2×2ソフトビニング、中央部を1500×1000で切り出し
光害地の自宅で撮影した、かみのけ座の系外銀河NGC4274と周辺の銀河。これらの多くはNGC4274銀河群(galaxy group)とよばれるグループを形成している。位置としては、かみのけ座のりょうけん座寄りの領域。
周辺にはNGC4631-NGC4656、NGC4244、NGC4565、NGC4725など、10cmクラスの屈折で撮影してもそれなりに面白いNGC銀河がたくさんある。
今回の画像の中では、特に4つの銀河が目立っている。画像中央が主役のNGC4274( 光度10.4等・視直径6.9′ )、左上のフェイスオンの棒渦巻き銀河がNGC4314( 光度10.5等・視直径4.8′ )、右のやや小さめなのがNGC4245( 光度11.4等・視直径3.3′ )、下のボヤッとした恒星状なのがNGC4278( 光度10.2等・視直径3.63′ )。その他にも数多くの小さな系外銀河が写っている。
下の画像はPixInsightでアノテーションを入れたもの。
PGC銀河まで入れたので、かなりの数になった。これらの多くが16等級~18等級と非常に暗いが、ピクセル等倍で表示して良く見ると全てちゃんと写っているのが分かる。光害地でも(存在だけながら)18等級の銀河が写せるのかと感心した。この画像の撮影時のSQM測定値は19.2であり、これは19.2等の星の光が1秒角×1秒角の面積に広がっていることを意味するので、その程度までは認識できるのかもしれない。
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