系外銀河 M88

系外銀河 M88
M88 (かみのけ座の系外銀河・光度9.5等・視直径6.9’)
  • 【環境】2022/3/10 23:42 – 3/11 4:38 / 兵庫県明石市/気温 6℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.6
  • 【光学系】R200SS + エクステンダーPH(1120mm F5.6)/ Comet BPフィルター
  • 【カメラ】ASI294MC Pro
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ガイド鏡:ミニボーグ50+クローズアップレンズNo.2/ガイドカメラ:ASI178MM
  • 【ソフトウェア】<撮影>N.I.N.A 1.10 HF3/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30・180sec x 95コマ(合計285分)/PHD2によるオートガイド・ディザリングあり
  • 【処理法】
    • 前処理(リニア):PixInsight – WBPP, ABE, DBE, PCC
    • 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop
    • 67%に縮小・トリミング有り

光害地の自宅から撮影した、かみのけ座の系外銀河M88。

今年の夏は天候が不安定で、にわか雨がいつ降ってくるかわからない夜がほとんどで、危なくて望遠鏡を出したままにできない。晴れ間が見えることも多いが、夜遅くになってから望遠鏡を出してセッティングするのも面倒で、結局6月2日以降は全く撮影していない。

そうしているうちに土星は衝を過ぎてしまった。

今は過去に撮影してそのままになっている未処理データを新しいほうから消化しているところで、対象天体の季節か現時点からずれてしまっている。今回のM88は春の星座である「かみのけ座」にあり、撮影が3月なので季節が現在と反対になってしまった。

M88はメシエ天体だが視直径は7分角程度とやや小さめ。そのためできればピクセル等倍で処理したかったが、やはり粗が目立ってしまうので67%に縮小した。

見た目としては、渦巻き銀河を斜めから見た形になっている。光害地では系外銀河の外縁部が光害に埋もれてしまい、構造があまり分からないボヤっとした写りになることが多いが、このM88は渦巻きの腕が濃いめで、渦を巻いている様子がよくわかる。ただやはり小さいので、迫力には欠けるかも。

このM88は「おとめ座銀河団」の一員で、周辺には多くの系外銀河が存在している。下の画像はトリミング無しで縮小してPixInsightでアノテートを入れたもの。

M88周辺の銀河
M88周辺の銀河

PGC番号のみの銀河については、表示すると画面が埋め尽くされてしまうので非表示にしている。

星図上での位置は下図の通り。

M88の位置
M88の位置

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