- 【環境】2022/6/2 22:34 – 6/3 2:09 / 兵庫県明石市/気温 23℃-20℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.3-18.9
- 【光学系】R200SS + エクステンダーPH(1120mm F5.6)/ Comet BPフィルター
- 【カメラ】ASI294MC Pro
- 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ガイド鏡:ミニボーグ50+クローズアップレンズNo.2/ガイドカメラ:ASI178MM
- 【ソフトウェア】<撮影>N.I.N.A 1.10 HF3/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
- 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30・180sec x 69コマ(合計207分)/PHD2によるオートガイド・ディザリングあり
- 【処理法】
- 前処理(リニア):PixInsight – WBPP, ABE, DBE, PCC
- 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop
- 2×2ソフトビニング・トリミング有り
光害地の自宅から撮影した、りょうけん座の系外銀河群。
りょうけん座には「子持ち銀河」、「ひまわり銀河」「クジラ銀河」、「M106」、「NGC4244」等の大きくて有名な系外銀河が数多くあって、小さな銀河はそれらの影に隠れて撮影の優先度が低くなりがちだが、これら小さな銀河がまとまっているところを撮るのも面白い。
今回撮影した領域は、りょうけん座の東の端で、うしかい座に近いところ(下図参照)。
ここに数多くの系外銀河が集まっている。今回の画像にPixInsightでAnnotateを入れた画像が↓。
左上のNGC5371はこの画像内で最も視直径が大きいが、それでも4.4分角しか無い。右側にいくつかの銀河が群れているが、目立つのはフェイスオンの渦巻き銀河NGC5350(視直径3.2分角)と、NGC5353(視直径2.8分角)、NGC5354(視直径2.3分角)。残りは小さくて暗い。
全体の画像ではそれぞれの銀河が縮小されて分かりにくいので、少しノイズが多くなるがピクセル等倍で切り出してみた。
R200SSとエクステンダーPHを購入してから、このような数分角の銀河でもそれなりに形がわかるように写せるようになったのが嬉しい。ただしピクセル等倍では星像の歪みが目立つ。購入当初から光軸調整を繰り返してかなりマシになったが、やはりまだ詰めが甘い。
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