- 【環境】2024/3/29 19:13 – 19:43/兵庫県明石市/気温17℃/光害レベル:SQM-L測定値=(低空の為未測定)
- 【光学系】BORG71FL+レデューサー0.72xDGQ(288mm F4.1)/ Comet BPフィルター
- 【カメラ】ASI294MC Pro
- 【架台・ガイド】AZ-GTi(赤道儀モード)/ASIAIR Pro/SVBONY 30mm F4ガイド鏡/ASI120MM Mini
- 【ソフトウェア<撮影&ガイド>ASIAIRアプリ(Android)/ <処理>(下記の通り)
- 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30/30sec x 60コマ
- 【処理法】
- 前処理(リニア):PixInsight: WBPP, ABE, 彗星核基準・加算平均
- 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop
- 40%に縮小・トリミング有り
2024年3月29日の夕方に光害地の自宅から撮影した12P/ポンス・ブルックス彗星。
日没時の高度がだんだん下がってきて、明石では19:44の薄明終了時にはわずか11°しかない。そのためまだ薄明が残る状態で撮影をしなければならず、低空では市街地の光害も強いのでなかなか厳しい撮影条件となっている。低空のSQMについては、測定時に町の照明が入るので正しく測定できない。自宅付近は月が無い場合には天頂で18.0~18.5ぐらいあるが、低空は16~17ぐらいかと思う。
それに加え、昨夜からは「黄砂」が襲来して透明度が悪化するとの予報で、あまり期待していなかった。しかし30秒×60コマ=30分間撮影した画像をスタックして処理すると、長い尾が浮かび上がってきた。ある程度画像が荒れるのを許容して尾の淡い部分を持ち上げてみると、細くて長い青色のイオンの尾と、太めで短く広がった黄色のダストの尾の2種類が確認できた。黄砂の影響がどの程度あったのかは分からないが、明石市内の低空でここまで写るのはうれしい誤算だった。
今後はさらに高度が下がるので、自宅で撮影出来るのはあと1週間ぐらいだと思う。
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