今年のペルセウス座流星群の極大は2024年8月12日23時だったが、ちょっとした事情で出撃できず、自宅(光害地)でCMOSカメラを用いた撮影のみ行った。機材はカメラがASI482MC, レンズがMEIKE6.5mm F2.0という、いつもの流星動画撮影セット(詳細は下記記事参照)。
このASI482MCはピクセルサイズが5.8μmと最近のCMOSカメラにしてはかなり大きく高感度で、解像度がちょうどフルHD(1920×1080)という事もあって実に星空動画向きのカメラ。ZWOのカメラの中では低価格帯になるが1/1.2インチというやや大きめのセンサーサイズで、安価なフォーサーズ用対角魚眼レンズであるMEIKE6.5mmとの組み合わせで手頃に良い具合の広角写野となる。SQM値が18台の光害地で、露出1/30sec.(30fps)という比較的高めのfpsで撮影しても4等星ぐらいまでは写っているので、肉眼で見るよりは暗い星まで写っていることになる。そのため自宅での流星撮影にはこれを定番カメラとしてずっと使っている(できれば、そろそろ更に高感度な後継機が出てほしい)。今回ゲインは高めの400まで上げたので、ストレッチするとノイズはそれなりに目立つが、Davinci Resolveでの編集時にNeat Videoによるノイズ低減を適用するとかなりきれいになる。
途中雲が湧く時間帯もあったが、合計で65個の流星が写っていた(散在流星も除外せず混ざっている)。結果は編集してYouTubeにアップロードしている(下記リンク)。
流星の検出には、これまでと同じく「一コマ飛ばしの比較明合成」を用いた。これはフィルム時代にレンズの前の回転羽根シャッターによって流星を点線にしたのと同じ効果が得られ、高速で流れる流星と、低速の人工衛星・航空機とを区別しやすくする(詳細はこちらの記事参照)
動画は5分ごとに区切り、それぞれ検出用画像を作成し、それを参照しながら動画の中から流星が流れた部分を手作業で検索するが、流星が写るのは一瞬なので、その部分を特定するのがなかなか難しい。もっと短時間で区切れば特定しやすくなるが、検出用画像の数が増えてしまう。今後はATOM Camの動画と同様に自動での検出ツールが使えないか考えた方が良さそうだ。
コメント
私のところも74個で近いオーダーで安心しました。
Atomcam2などでは300個近く撮れてる方もいたので、自分のやり方が悪いのかと心配していました。
つきさん、こんにちは。
背景の明るさにも左右されるのかもしれませんね。
ATOM Cam2も持ってたんですね。
納得です。
画質的にはZWOのCMOSカメラの方が断然良いので、ATOM Cam 2は予備的に使っています。外に出しっぱなしでもOKなので手軽に撮影できるのが良いですね。ただ今回は雲が多く、どちらもあまり数が稼げませんでした・・・。
ATOM Cam2の常設できるのは魅力的ですね。
打倒ATOM Cam2を目指してはいるのですが、全く太刀打ちできてません。
そちらは天気悪かったのですね。
こちらは10日と15日以外は晴れも多くて私の中では収穫ありました。