- 2007年8月購入 : 笠井トレーディング 2インチ90゜DX正立プリズム
- 2007年12月購入: ケンコー 2インチ天頂ミラー(SE120付属品)
- 2009年4月購入 : 笠井トレーディング 31.7mm DX天頂ミラー
今回、ナグラーズーム3-6mmの購入のついでに、笠井トレーディングの31.7mm DX天頂ミラーも購入した。これまでED100Sfでの高倍率観測時には、とりあえずケンコーのSE120に付属してきた2インチ天頂ミラーを使っていたが、ナグラーズームを使うにあたってミラーがの品質が気になった。そこでちょうど今月の特価品として出ていたものを購入した。これは笠井トレーディングWEBの説明によると
「99%の高反射率を示すディ・エレクトリック・コーティング(Dielectric Coating)を施したPV=1/10λの高精度な平面鏡を搭載」
とのこと。実際、普及品とはどのぐらい違うものなのか、土星で見比べをしてみた。
使用鏡筒はED100Sf、アイピースはナグラーズーム3-6mmの3mm位置(300倍)である。
まず、「笠井DX天頂ミラー」であるが、300倍の過剰倍率でも割と良好な像が得られている印象だ。次にこれを「SE120付属品ミラー」に変えてみた。結果は、若干色が薄くなったような感じがする。コントラストの低下だろうか。しかしその差はかなり小さく、何回か差し替えてみて比較しない限り分からない。付属品ミラーでも意外と使える事が分かった。
次に低倍率での星雲・星団の観望で常用している「2インチ90゜DX正立プリズム」に差し替えたが、これはミラーに比べてシャープさが若干低下する。ピント合わせ時に、DX天頂ミラーではピントが合う位置がすぐ分かるが、このプリズムではどうもはっきりしない。といっても、実用不可なほどにぼやけるわけではない。私としては裏像があまり好きではないので、200倍ぐらいまでなら正立プリズムのままでも良いかも、という程度の違いである。このプリズムも割と高倍率に耐えるようだ。
結論としては、10cm・300倍の高倍率時に正立プリズムはやや不利であり、裏像になるとしてもミラーを使う意義はある。また、私の環境では、笠井DXミラーとSE120付属品ミラーの差は僅かに感じられるものの、それほど顕著ではなかった。
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