- 【環境】2008/12/7 3:24 – /兵庫県加古川市/気温不明/光害レベル:SQM-L測定値=17.8
- 【光学系】ケンコー SE102 (D=102mm f=500mm) 直焦点/LPS-P2フィルタ使用
- 【カメラ】EOS Kiss X2(無改造)
- 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀・ノータッチガイド
- 【撮影法】ISO1600/60sec x 23
- 【処理法】:ステライメージによる処理、トリミングあり
昨年12月6日夜に自宅から撮影した、おとめ座銀河団の中心付近の画像を処理した。
この辺りは、M84から北東のM88へ向かって銀河が鎖のように連なっており、「マルカリアンの銀河鎖」と呼ばれている。この画像ではM88までは入っておらず、途中のNGC4477で切れている。そのかわり南側のM87とその付近の銀河が入っており、ちょっと中途半端な構図になっている。
これを撮影したときにはまだ「ガイドウォーク」を導入していなかったので、SE102(10cm・F5)を撮影鏡筒として60秒のノータッチガイドを行った。ISO1600・60秒の短時間露出で光害カットフィルターのLPS-P2も使用したが、やはり光害地であるので結構カブっている。30枚ほど撮影し、星が流れているもの数枚を除いた23枚をステライメージでコンポジットしたが、銀河の淡い部分の広がりまでは表現できなかった。今回の処理では背景がかなり荒れるところまでレベルを持ち上げているが、このぐらいが限界だと思う。
各銀河の番号入り画像は↓
下の画像は元画像(JPEG記録分)の一枚を25%に縮小したものであるが、ほとんどシミのようにしか写っていないことがわかる。
この領域については、とりあえずカメラレンズでも良いので、空の暗いところで撮影をやり直してみたい。
なお、この中に写っている銀河で最も暗いのは、下辺側のNGC4436(13.1等)ある。光害地での60秒ノータッチガイドで、曲がりなりにも13等の銀河が写るのは、やはりデジカメのおかげだろう。こうなると冷却CCDが欲しくなってくる
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