【機材】SIGMA AF 20mm F1.8 EX DG ASPHERICAL RF

・2008年8月購入

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現在使用しているEOS Kiss X2は、標準ズームのレンズキット(EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS)で購入した。しかしこれは広角側でも開放F3.5と暗いので、星野写真・流星撮影用に明るい広角レンズが必要と思い、中古品を購入した(しかし、なんとも長い名称である)。

それから何度か使用してみたが、周辺の星像がかなり歪むのが気になっている。このレンズはフルサイズ対応であるので、APS-CのKissX2なら周辺像もそれほど悪くないだろうと思っていたが、かなり目立つ。

そこで先日、自宅で絞りを変えて撮影して検証した(絞りに応じて露出時間も変えている)。本来は空の暗いところで検証するべきだが、なかなかその機会が無く、仕方なく光害地である自宅での撮影になった。そのためカブリが酷く周辺減光も目立つ。撮影はSE2赤道儀でのノータッチガイドで、ISO800、画像はjpegで出力して縮小とレベル調整のみ行った。

F1.8開放(10秒)・25%に縮小
F1.8開放(10秒)・25%に縮小

まず、F1.8開放(10秒)である。オリジナルの画像を25%に縮小しているが、それでも周辺の星像の歪みが分かる。とくに上辺側が悪い。プロキオンやリゲルといった明るい星は星像が大きいので、歪みも大きく目立つ。


F2.0(15秒)・25%に縮小
F2.0(15秒)・25%に縮小

F2.0(15秒)でもF1.8とあまり変わらない。


F2.8(30秒)・25%に縮小
F2.8(30秒)・25%に縮小

F2.8(30秒)では、ある程度改善される。プロキオンとリゲルもちゃんと点になった。下辺側の周辺も点像に近い。しかし、上辺側の周辺像はほとんど改善されていない。


F4.0(60秒)・25%に縮小
F4.0(60秒)・25%に縮小

F4.0(60秒)でも、右上側の周辺部が改善されていない。


次に、ピクセル等倍で中心付近と右上端を切り出した(↓)。

ピクセル等倍で中心付近と右上端を切り出し
ピクセル等倍で中心付近と右上端を切り出し

これを見ると右上端の星像はF4まで絞ってもほとんど改善されていないことが分かる。結局、F4まで絞るぐらいなら大口径レンズの意味は無いし、キットレンズをF4で使うほうがむしろマシだろう。

F2.8とF1.8では端の星像の歪みがあまり変わらないことを考えると、下手に絞るよりはF1.8開放で流星用として使う方がこのレンズの明るさを生かせると思う。キッチリとした星野写真には、もう少しFが暗くても星像の良いレンズを探したい。

なお、絞ってもあまり星像が改善されず、上辺側が特に悪いというのは、ひょとすると個体差が大きく、ハズレのレンズなのかもしれない。一度メーカーに調整に出してみることも考えたい。

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